読書習慣だけじゃない!子供を伸ばす習慣6選

子供の教育
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子どもの習い事については「やっててよかった習い事5選」でご紹介しましたが、今回は「将来役に立つ子供の習慣」についてご紹介します。

実は子供の習慣と学力、ひいては社会で生きていく力には深い関係があります。

「三つ子の魂、百まで」という言葉がありますが、子どものうちに身につけた「いい習慣」は大人になっても自然と継続できるはかりか、さらに発展・応用して「社会を生き抜く力」に変わっていきます。

社会を生き抜く力は目には見えず、測定指標もないため簡単にコスト計算できるものではありませんが、少なくとも日常生活の中で基本的に0円で実施することができて、将来大きなリターンを生むことは間違いありません。

では早速ご紹介します。

片付け習慣

まずは片付け習慣です。

これを最初に持ってきたのは、ここでご紹介する習慣の中で最も早い幼児期の段階から始まるためですが、実は大人になっても継続して必要なスキルとなります。

というのも、片付ける力というのは目の前のおもちゃをあるべき場所に戻す、という視覚的なことから始まりますが、その能力はやがて「目の前のタスクを把握しそれに優先順位をつけて対応する」といった頭の中の処理能力につながっていきます。

また、「片付ける」ためには、「面倒だけど継続して実施する」という要素と、「順序だてて効率的に行う」という要素が含まれますので、自分で考えて自分の力で実行する、つまり自立する力を養うことにもつながります。

よく「デスクの上が片付けられない人は仕事も遅い」などと言われることがありますが、あながち無関係ではないと思います。

少し話が飛躍しましたが、ほとんどの子どもにとって最初の人生の壁となるのが中学/高校受験となる中で、小さなころから片付け習慣が身についている子供は、机の上や周囲も常に整理整頓ができるようになっており、さらに頭の中で必要な学習スケジュールも自然と組み立てていくことができるものです。

後で紹介する「学習習慣」と合わせて早い段階で身につけることで、学校の勉強や受験という社会のハードルをしっかりと乗り越えていく力を養成することができます。

挨拶習慣

続いて挨拶習慣です。昔はどこの小学校でも挨拶習慣の定着に力を入れていて、多くの子供たちが学校の外でも町内の人に挨拶していた記憶がありますが、最近は知らない人に話しかけない、といった背景もありそのような習慣も減っているのかもしれません。

ただ社会に出てから、とりわけ組織の中で「潤滑油」と言われるくらい挨拶は人としての基本的な礼儀の一つです。

少なくとも家庭内では、おはよう、おやすみ、いってきます、おかえり、ただいま、いただきます、ありがとう、ごめんなさい、、、といった基本的なあいさつを交わす習慣をつけることは大事だと思います。

またその際は「自分から挨拶をする」ということもとても大切なことだと思います。

大人になっても「自分は先輩だからこちらからは挨拶しない」などは論外ですが、仕事上で「ちょうど挨拶しようと思っていた」、「連絡しようと思っていた」、「報告に行こうと思っていた」、というタイミングで先に連絡をもらってしまうことってありますよね。

自分からアクションを起こしたか、相手からもらってアクションを起こしたか、というこの差は実はものすごく大きい時があるものです。

そういうわけで、子供のころから「常に自分から挨拶をする」という習慣をつけるために、家の中でしっかり挨拶を交わす習慣をつけるといいと思います。

お手伝い習慣

続いてはお手伝い習慣です。こちらも一見、お駄賃をもらっておままごと程度に、というイメージがありますが、お手伝い習慣には実は多くの重要な要素が含まれています。

まずお手伝いをする、ということで自分がやるべき仕事に対する責任感が生まれ、さらに実行力、やりとげる力が自然に養成されていきます。

また母親の苦労を体験することで感謝の気持ちや進んで手伝ってあげたい、という思いやりの気持ちも育まれます。

実際に「お手伝い至上主義」という本の中で著者の三谷宏治氏は、お手伝いをしてきた子供は以下のような能力に優れていると書いています。

・自分で考え自分で行動する力

・思いやりがあり周囲に気を配る力

・段取りがよく自分で仕事を作り出す力

これはつまりそのまま社会を生き抜き力に他なりません。

また、お手伝いの方法として、「毎朝玄関を掃除する」などのように毎日決まったことを行う方法と、その都度何か家庭内の仕事を見つけてやってもらう方法があります。

毎日決まった仕事を実施することで、その仕事は自分がやるという責任感に加え、継続して取り組む習慣が自然と身につきます。

また、継続して同じ仕事を行うことで、効率化を試みたり新たな工夫を追加してみるなど付加価値を創造する力につながります。

一方、都度発生した仕事をするという場合は、様々なシーンで家事に触れることで家庭内で発生する仕事の全体像を把握したり、その中で自分にもできる仕事を見つけ出す力を養成することができます。

子供が小さなうちは仕上がりが悪く2度手間になることも多々あるものですが、子供の重要な成長の過程だと思って気長に見守ってあげるのがいいと思います。

学習習慣

続いて学習習慣ですが、これはもはや説明の必要はないかもしれません。

ただ、習慣的に漠然と机に向かうだけでなく「学習のやり方」も一緒に教えてあげるといいと思います。

最初にやや味気ないことを言ってしまいますと、「子どもの学習のゴール」は受験に合格すること、に集約されます。

子供によって中学受験を挟む場合もあると思いますが、多くの場合はまずは高校受験が最初の大きなハードルになると思います。

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集

最近は中高一貫校や推薦入試の割合も増えていますが、個人的には、自我がしっかり形成された中学3年生という年齢で自分と戦い、友達と戦いながら大きな試練を乗り越える、という経験は(仮に失敗したとしても)その後の人生を生き抜いていくうえで非常に大きな意味があると考えています。

もちろん誰もが難関校に挑戦する必要はなく、それぞれの子どもに合った自分にとって高いを乗り越える、という経験が大事で、それが自分自身を信じる力につながるはずです。

そしてその試練を乗り越えていくためには、小学校低学年のうちにしっかり学習習慣を身につけることが重要になってくるわけです。

小学算数 文章題の正しい解き方ドリル 

具体的には、毎日決まった時刻に決まった時間自分で勉強をする、という習慣ですが、時間の目安は一般的に「学年×10分+宿題」と言われています。

宿題の量が多い場合は、長くても30分とか1時間、と決めていくといいと思います。

また、特に高学年になると他の習い事も多くなるため、時間に余裕のない平日と余裕のある土日で分けて設定しておくのもおすすめです。

例えば平日は30分、土日は1時間、などですね。

その際に同時に身につけたいのが下記のようなポイントです。

  • (高学年からは)問題を解く際は自分で採点まで行う
  • その際に、間違えた問題をチェックし、正解になるまで繰り返す
  • そこで終わらずに、間違えた問題は類似問題を解いてクリアできるかどうか確認する
  • テスト日程にあわせて準備する

小学教科書ワーク 理科 

先ほど子供の勉強のゴールは「受験に合格すること」と書きましたが、それはつまり「勉強したことをテストで再現すること」に他なりません。

そのためには間違えた問題を解きなおすだけではなく、それと類似の問題を解いて正解が出せることを確認する、ということが大事になってきます。

また、小学校のうちは過度に意識することはありませんが最近は時間割にどの科目のテストを行うか記載されています。

それを見ながら、テストがある科目はテスト範囲にあわせて準備を行う、という習慣をつけると中学校以降の定期テストにも自然と対応していくことができるようになります。

読書習慣

続いて読書習慣ですが、こちらももはや説明の必要がありませんね。

頭のいい子にしたければ読書習慣をつけさせれば半分成功、と言われるくらい読書習慣は学力と相関関係があります。

「読解力がつく」というのはよくわかりますが、その他にも想像する力、考える力、表現する力などが 育つだけでなく、多くの知識を身につけたり、いろいろな文化を理解したりすることができるようになります。

また、実は読書の効果として算数の成績が向上するということも言われています。

それは、読解力が上がることで教科書の内容を理解する能力が向上することとも関係していますが、実は文章題に書かれている内容を正しく理解できない子供は一定数存在します。

文章題では出題されている状況を把握し問われていることを正確に把握する力も求められているわけです。

では実際にどのように読書習慣をつけるか、という点ですがこれにはいくつかポイントがあります。

  • リビングに本棚を置く
  • 読ませたい本ではなく子供が読みたい本を読ませる
  • 読んだ後に感想を聞く

DIYで生活を豊かに」の記事で自作の本棚をお見せしましたが、まず大事なのは子供が本に触れる環境を作ることです。そのためにリビングに本棚を置くのが最適です。

また、どのような本がいいのかわからないという場合は、図書館に子供と一緒に行って、とりあえず貸出冊数の上限までよさそうな本を借りてきて本棚においておき、後は子どもが自由に選ぶ、という方法がいいと思います。

個人的には常に図鑑を置いておくことをおすすめします。

また、読んだ本の感想を聞くことで、吸収した知識をアウトプットする力の養成につながります。

もちろん小学生のうちは覚えていなかったり、だらだらと思い出したことを言うだけですが、親の方から「この本はそもそも何の話?」「最終的にはどうなったの?」などと質問することで、「要約する力」や「結論をまとめる力」の下地ができていきます。

お小遣い管理

最後にご紹介するのはお小遣い管理習慣です。

なかなか学校では習わない分野ですが、もしかしたら生きていくうえで最も重要な能力の1つかもしれません。

もちろんなにも投資について教える、ということではなく、「お金を貯めること」「使うこと」「管理すること」をしっかりと意識させることが目的です。

そのためにはありふれた方法ですが、お小遣い帳に記録をつける習慣から始めます。

写真は長男が小学生の時に使っていたお小遣い帳ですが、我が家では毎月のお小遣いを決めていたものの、お小遣い日にこのお小遣い帳に正確に記載されていない場合はその月のお小遣いはもらえない決まりにしていました。

もちろん1円までぴったり合わないと絶対に上げないルールです。

最初のうちは金額が合わずにその月のお小遣いをもらえないこともありましたが、徐々にその回数も減っていき高学年になってからは正確に記載できるようになりました。

小学校の頃のお小遣い帳

また、貯めるだけではなくお金の使い方も実体験として覚えてほしかったため、文房具など当然親が買ってあげるべきものも、「失くしたり壊したりした場合は自分で買う」というルールを作っていました。

現在は高校生と中学生となり、高校生はさすがに小遣い帳は管理していませんが、小学校からの習慣が定着しているようで、自分で上手に管理しているようです。

最近は小遣い帳アプリもたくさんあるようですので、中学生になってスマホを持っている場合は、もしかしたら今後はそのようなツールに早くからなれるようにした方がいいのかもしれません。

スマホと言えば、いつから子供に持たせるべきか?という議論がありますがまたの機会に触れたいと思います。

以上、子どもに身につけてもらいたい習慣6選でした。

子供が大きくなるにつれ社会とのかかわりも増え、進路にも大きな幅が出てくるわけですが、実はその始まりは小さなころの家庭での過ごし方と大きな関係があるのは間違いありません。

親が家でできることがあれば、今のうちにしてあげたいですね。

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