小学生がプログラミングを習う理由と評判のいい教室7選

プログラミング
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最近小学校でプログラミング教育が必修化されたと聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。

たしかに小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修化されています。

その背景には国を挙げて理系人材の育成に力を入れていくという政府の方針があるわけですが、そのようなこともあって全国的にプログラミング教室に通う子どもの数も増えています。

しかし誤解されがちなことですが、小学校・中学校のいずれにおいても「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。

プログラミングのテストがあるわけでもなく、成績がつくこともありません。

それでは実際にプログラミング教育とはどのような内容なのでしょうか?

また子どものためにどのような準備ができるのでしょうか?

今回はプログラミング教育とその背景にあるSTEAM教育について、さらにおすすめのプログラミング教をご紹介します。

プログラミング教育が実施された背景

ある調査資料によると、日本の労働人口の約49%が現在就いている職業は、10~20年後にはAIやロボットによって代替される可能性が高いとされています。

実際にいま私たちの生活を見渡してみると、自動車や家電製品、スマートフォンなど、多くのものにコンピュータが内蔵されています。このコンピュータをより適切に、より効果的に活用するためには、コンピュータを動かしている「プログラム」を知ることが大切です。

そして、コンピュータに命令を与える「プログラミング」を知ることは、より主体的にコンピュータを活用することにつながります。

このような情報化やグローバル化という社会変化の激しい時代を生きていく必要な力として、政府の諮問機関である中央教育審議会では、次のように述べています。

解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解いたり、定められた手続を効率的にこ なしたりすることにとどまらず、直面する様々な変化を柔軟に受け止め、感性を豊かに働 かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものに していくのかを考え、主体的に学び続けて自ら能力を引き出し、自分なりに試行錯誤した り、多様な他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくために必要な力を身に付 け、子供たち一人一人が、予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向 き合って関わり合い、その過程を通して、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な 人生の創り手となっていけるようにすることが重要である。

中央教育審議会答申(平成 28 年 12 月)より

政府は、子どもたちが将来どのような仕事に就くとしても、コンピュータを理解し、活用する力が極めて重要になると考えているのです。

予測が困難な時代を主体的に生きていくための1つのカギが、コンピュータを理解することであり、それがプログラミング教育導入へとつながっています。

そしてプログラミング教育の目は、現実の問題を解決に導く力や今までにないものを創造する力を育むことです。

大きな視点で見ると、プログラミング教育導入の背景はグローバル化、情報化などによって予測が困難な時代を迎えるにあたり必然の流れと言えます。

STEAM教育とは

プログラミング教育について説明する際、切り離せないのがSTEAM教育という考え方です。

STEMとは「Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)を指しますが、2011年に米・オバマ大統領(当時)が演説の中で引用したことで、一気に注目を集めるようになりました。

最近ではArt(芸術・教養)のAを加えて、「STEAM教育」に発展しており、今後世界の学校教育現場で主流になるとみられています。

また、アメリカのある大学の研究グループの発表によると、2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業後、現在は存在していない職業に就くだろうと予測されています。

さらに、アメリカの発明家レイ・カーツワイル氏によると、2045年には人工知能が人類を越える「シンギュラリティ」に到達すると言われています。

世界の多くの国々で同じように、来るべき新たなテクノロジーの時代に向き合い始めているのです。そのような中でアメリカでは、科学技術分野での競争力を高めるためにSTEM教育を推進してきました。

STEAM教育とは?

  • Science(科学)
  • Technology(技術)
  • Engineering(ものづくり)
  • Art(芸術・教養)
  • Mathematics(数学)

この流れを受けて日本でも「日本STEM教育学会」「STEAM教育協会」が近年設立され、STEAM教育は注目を集めています。

そして先ほどの通り小学校でプログラミング教育が必修化され、さらにGIGAスクール構想と言って、全国の小・中学校で、1人1台のPCやタブレットなどを用意し、クラウド活用を前提とした高速ネットワーク環境などを整備する計画が推し進められています。

プログラミング教育の内容

まず最初にそもそもプログラミングとは何かというと、「コンピュータにさせたい仕事を、コンピュータが理解できる言葉で順番に書き出すこと」です。

とはいっても、小学校や中学校で行われるプログラミング教育は、プログラマー養成を目的としているわけではありません。プログラミング教育が必修化するのは、「プログラミング的思考を養うため」です。

プログラミング的思考とは、自分が意図する動きをコンピューターにさせるにはどんな命令をどんな順序で行えば良いのかを論理的に考える力のことを指します。

言い換えれば、「順序立てて考え、試行錯誤し、ものごとを解決する力」となります。

小・中学校の教育で最も重視しているのはこの「プログラミング的思考」を身に付けることで、さらには生活の至る所ででコンピューターの仕組みが利用されていることを知ることです。

プログラミング的思考は、将来どのような職業に就く場合でも必要とされる力です。

さらに文部科学省の資料によれば、小学校におけるプログラミング教育が目指すのは、子どもたちが、コンピ ュータに「意図した処理を行うよう指示することができる」ということを体験しながら、

  • 身近な生活でコンピュータが活用されていることに気づくこと
  • 問題の解決には必要な手順があることに気付くこと
  • 各教科で育まれる思考力を基盤としながら「プログラミング的思考」を身に付けること
  • コンピュータの働きを自分の生活に生かそうとする態度を身に付けること

であると記載されています。

ここまでご紹介したように、プログラミング教育は決してパソコンのスキルやましてプログラマーの養成を意図しているわけではありません。

しかしながら、新たなテクノロジーの時代を迎えるにあたって、それを使いこなしていく人材が不足していることも大きな課題として捉えられています。

プログラミング教育もそうですが、今後政府は科学技術の発展とともにそれを支える人材の育成に力を入れることは間違いありません。

小学生のうちからプログラミングに親しむことでそのような人材になる下地を作ることは十分に可能です。

おすすめのプログラミング教室

プログラミング教室の選び方

それでは子どもをプログラミング教室に通わせたいと思ったらどのように教室を選べばよいのでしょうか。昨今全国的にプログラミング教室が急増していますがその特徴も様々です。

こちらの記事で紹介した昔ながらの習い事ランキングにも食い込んでくるのも時間の問題でしょう。

そこでここでは、多くのプログラミング教室の中でもカリキュラムがしっかり組まれており実績のある教室をピックアップし、「通塾型」「オンライン型」「通信教育型」の3タイプに分けてご紹介します。

まずは特徴を紹介しますので、気になる教室があれば公式サイトから確認してみてください。

◆通塾型(全国対応)

・自考力キッズ 【対象:小学校低学年】

パズル・ロボット・プログラミング、全部できるのは、自考力キッズ

自考力キッズは学校教材や教育玩具の製造販売を行っている株式会社アーテックが運営する低学年向けのプログラミング教室です。

同じアーテックが運営する高学年向けのエジソンキッズへの接続も可能です。

1つの習い事でパズル・ロボット・プログラミングを幼児期からすべて学べる教室です。

◇特徴◇

・パズル ・ロボット ・プログラミング の人気コンテンツが全部学べます。

・対面授業を大切にしており全国40都道府県に約500教室を展開しています。

・さらに興味が湧いたら、高学年向けの教室である「エジソンアカデミー」への接続可能です。

・エジソンアカデミー 【対象:小学校高学年】

全国900以上の教室のあるロボットプログラミング教室

自考力キッズと同じ株式会社アーテックが運営する高学年向けのプログラミング教室です。

フランチャイズも含め全国に教室を展開しており、教室数は約850教室を超えています。

アーテックが長年教育現場で培ったノウハウを活かし開発したロボット教材で楽しくプログラミングを学べるスクールです。

◇特徴◇

・加盟教室数、国内最大級の子供向けロボットプログラミング教室です。

・子供向け教育用ソフト 「スクラッチ」をベースにしたオリジナルのカリキュラムです。

・ロボット作りとプログラミングの両方が体験できます。

・KOOVパートナー プログラミング教室 【対象:小学生】

全国のKOOVパートナー プログラミング教室の無料体験はこちら

KOOVパートナープログラミング教室は、ソニー・グローバルエデュケーション社が定める基準を満たした「KOOV(クーブ)」を利用したロボットプログラミング教室です。

KOOV(クーブ)は、ブロックで自由な「かたち」をつくり、「プログラミング」によってさまざまな「動き」を与えて遊ぶ、ロボット・プログラミング学習キットです。

◇特徴◇

・「プログラミングスキル」だけではなく 「プログラミングをどう使うか」に アプローチしている点が大きな特徴です。

・トライグループ や早稲田アカデミーなど、大手教育法人で採用されているため全国の教室で受講することが可能です。

・受講開始時にキットの購入が不要なため 初期費用を抑えることができます。

◆オンライン型

・ROBBO(渋谷校、福岡校もあり)【対象:年長さん~中学3年生】

フィンランド式プログラミング 英語Xロボット教室「ロッボクラブ」

ROBBOは世界的に評価の高いフィンランド式教育メソッドを取り入れたプログラミング教室です。

ネイティブと英語で学ぶロボット教室という点が他にはない特徴で講師と楽しみながらロボットを作っているうちに、自然と英会話も身につけることができるようになっています。 

◇特徴◇

・フィンランド式教育メソッドで「英語」も「プログラミング」も学べます。

・STEAM教育プログラムとして21ヵ国300校以上の学校で採用された実績があります。

・未来のグローバルリーダー・イノベーター(革新者)の輩出を目指します。

・Iteens LAB 【対象:小学生~中学生】

未来を生き抜く力を育てるプログラミング教室

ITeens Lab(アイティーンズラボ)は2014年に福岡でスタートした小・中学生向けのプログラミング教室です。

2020年4月より全面的にサービスをオンライン化し、現在では国内に限らず海外からの生徒も受講しています。

プログラミングだけでなく、コンピューターやインターネットを活用し、未来を生き抜く力を育てます。

◇特徴◇

・プログラミングの基礎だけでなくプログラミング言語や動画制作やデザインも学べます。

・個別指導なのでそれぞれの子ども達の興味や・関心や個性に合わせて指導します。

・プログラミングにとどまらずITスキルを幅広くカバーできます。

・TechAcademyジュニア 【対象:小学校3年生〜高校3年生】

小中高生向けオンラインプログラミング教室【TechAcademyジュニア】無料体験授業お申込

TechAcademyジュニアはプログラミング教育事業を手掛ける「KIRAMEX(キラメックス)」が運営する子ども向けプログラミング教室です。

全国に教室も展開していますが、オンライン教室も開講しています。

マインクラフトを使った入門編から、Pythonを使った実践的なロボット制御まで、幅広くプログラミングについて学ぶことができます。

◇特徴◇

・Scratch入門からJavaScriptを使った本格ゲームまで多彩なコースを用意しています。

・プログラミング知識に長けた専門の講師陣が自慢です。

・月2回、60分の少人数レッスン授業生徒同士が学んだことを発表し合う授業もあります。

◆通信教育型

・ワンダーボックス【対象:幼稚園~3年生】

ワンダーボックスでSTEAMを学ぶ

ワンダーボックスは、教育コンテンツ制作のプロチーム「ワンダーラボ」によって制作された全く新しいプログラミング教育用の通信教材です。

「感じて、考えて、作り出す」という体験を通して自分らしく生きるための土台となる感性や思考力を育むことを目指しています。

毎月届く教材キットは、毎週、毎月新しい変化が起こるような仕掛けがあり、常に新鮮なわくわくや驚きが続くよう、設計されています。

◇特徴◇

・毎月届くキット(ワークブックやパズルなど)と専用アプリを組み合わせて学べます。

・プログラミング、アート、パズルなど、多様な教材から自由に選べます。

・グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、BabyTech Awardを受賞の実績があります。

以上、プログラミング教育の実際とおすすめのプログラミング教室をご紹介しました。

これからの世の中を考えると、子どもには早めにICTスキルに親しめるような環境を準備してあげるのがいいですね。

子どもの教育についてはあわせてこちらの記事もご覧ください。

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