小学生(6年生)で英検3級を取得すれば高校受験がこんなに有利!

子供の教育
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前回は、小学生のうちに英検3級までを取得することのメリットについて、「教育費のコスパ」という点からご紹介しました。 ☟

小学生で英検3級が理想!教育費の費用対効果を上げる方法
将来の教育費のコスパを上げるには小学生で英検対策を始めるのが得策です!最初が難しい小学生の英語教育について具体的な勉強の始め方も紹介しています。

この記事で書いた通り、英検合格の目標は3年生で5級、4年生で4級、6年生で3級です。

決して簡単ではありませんが、反対に決して無理な目標ではありません

これが達成できれば、県内上位の公立高校入学を目指すうえで

大変大きなアドバンテージになるのです。

何回か不合格を経験することがあるかもしれませんが、むしろ試験の厳しさ

合格した時の喜びを体験することができる非常にいい機会になると思います。

ちなみに試験会場には中高生も多くいますが、保護者同伴のちびっこも多いので、

それもいい刺激になります。

まず大まかなスケジュールですが、5級、4級、3級と、それぞれ1年間をかけて準備するスケジュール感となります。

内容が難しい3級も5級と同じく1年間?と思うかもしれませんが、

6年生になると徐々に学習者能力も上がっていますので、そのくらいが

ちょうどいいペースとなります。

もし3級で少し時間がかかるようでしたら、英検は1月、5月、10月に実施されますので、

中学1年の5月を目指してもいいと思います。

もしかしたら反対に、初めての英語学習となる3年生での5級対策が

一番難しいかもしれません。

そもそも3年生からいきなり家で英検対策を始めるのもハードルが         

 高い子もいます。

そこで、2年生の後半あたりから徐々に毎日決まった時間に自学習する

という習慣をつけるといいと思います。

その際は難しい内容を学習する必要は全然なく、まずは学校の宿題から、

時間が空くようなら書店で学年に応じた問題集を準備するといいと思います。

最近の小学校ではどこでも国語の音読の宿題が出ると思いますが、

音読学習は国語、英語はもちろん、社会や理科でも非常に有効なので、

このころから教科書を声に出して理解するという訓練を始めましょう。

あわせて小学生にとっては「読書」も大変効果のある勉強の1つです。

家に本棚をおいて、学年に応じた本を準備してあげるといいと思います。

本棚には図鑑も数冊あるとなおいいと思います。

個人的には図鑑に夢中になる子は必ず伸びる要素があると思います。

実際長男も小学校低学年の頃には「危険生物」系の図鑑に夢中で、

ほとんど同じ内容でしたがどうしても欲しがったので違う出版社の図鑑を

2~3冊購入していました。

リビングに置いていた図鑑

一時期はその図鑑に夢中で、解説欄に記載している内容を暗記するほど読んでいました。

例えば、チーターは時速何キロ(忘れました)で走れるかわりに、

たった何分(忘れました)しか走れないけど、リカオンは時速何キロで30分以上走れる

とか数字を含めて話していたので、これは見込みがあるかもしれないなと

期待したことを覚えています。

ちょっと脱線してしまいましたが話を戻します。

さて、3年生で英語の学習を始めるわけですが、いきなり単語の暗記や

文法学習は難しくてできません

もちろん世の中にはそれができる子もいるしそのような塾もあり、

もちろんそれは否定しませんが、多くの子供にとって「形容詞」や「副詞」、

まして文型」や「3単元のs」などと言われても理解することが難しく、

かえって英語嫌いになる可能性もあります。

そもそも英文法というのは、学習能力が一定以上備わった人が体系的に

語学を理解するには便利な方法ですが、日本語の文法自体が理解しきれていない

小学生にとっては余計にややこしくなってしまいます。

それなのに「3単元のS」とか「不可算名詞」などは英語学習の中でも

かなり早い段階で出てくるので余計に厄介です。

そこでどうするかというと、まずは身近な題材で英語の文章になじむことから始めます。

世の中にはかの有名なオックスフォードのlearning treeシリーズなど、

初級学習者向けの教材もあふれていますが、英検対策にもなる教材を

準備するのは一般家庭ではなかなか難しいところです。

そこでおすすめするのが英語では有名なアルクの

小学生の英検合格トレーニングブックです。

もちろん本を宣伝したいわけではなく、また英検といえば旺文社なので、

準2級以上になるとまた選定が変わってくるのですが、

先ほどの前提=小学生に英文法は難しい、を踏まえると

小学生には最適な1冊と言えると思います。

この本は各級で必要な文法項目を織り込んだ会話文を

身近なテーマの文章に落とし込んでいます。

さらに絵が多く添えられていますので、状況(「過去の話」とか「比べる表現とか)を

理解しながら自然に必要な文法項目を理解していくことができるようになっています。

タイトルに「やさしい」といった言葉が入る英検教材もいくつかあり、

我が家でも実際購入してやらせてみたことがありますが、

小学生には全然優しくありませんでした。

うちの子供はそこで挫折した後にこの本に取り組んで小学生で3級まで取れたという経験があります。

長男が3級に合格した際に、「よくこの問題できたね?」と聞いたところ、

あの本で音読した表現が記憶に残っていた

という回答が返ってきたことがありました。

ここでは参考までに実際の学習の流れを簡単にご紹介します。

まずは全部で22からなる各ユニットのメインの文章を、

  1. まずは意味を調べながら文章の内容を理解する
  2. 黙読して完全に理解する
  3. CDで音声を聞く(この時には完全に意味が理解できていることが大事)
  4. CDの音声を真似て繰り返し音読する

という流れでこなしていきます。

その際に大事なのは意味を理解してからCDを聞くということと、

音読する際には必ず英語の語順通りに意味を理解しながら読むということです。

英語の語順通りに理解して音読しているかどうかは、子供の音読を聞いていればわかります

そして、いい文章をその方法で音読していくと英語力はみるみる上達していきます。

先ほどの順番では、いきなり音声を聞かずに先に日本語訳を見てから

音声を聞くようにしています。

これは子供は意味が理解できない状態で英語音声を聞く下地が備わっていないためです。

子供の場合、意味が理解できない英語リスニングを続けると

英語に関心がなくなるか嫌いになるかのどちらかです。

そのため、この学習段階ではまず日本語で意味を理解してから                                 

 その英文を聞くようにしています。

もちろん実際の英語コミュニケーションにはリスニング能力も欠かせないものであり、

そしてなにより英検にはリスニング問題があります。

そのため初めて聞く文章でリスニング練習をすることも必要にはなってきますが、

それは音読練習を繰り返して英語の順序通りに理解することに

慣れてきた後の方がいいと思います。

英語の語順通りに意味を理解しながら音読練習を続けるうちに

自然とリスニングができるようになっていきます。

この本には文法の解説も載っていますので子供の興味に合わせて

説明してもいいですが、難しい場合はここは全飛ばしで構いません。

一通り全ユニットをこなしたら、絵で状況を理解し、過去形とか進行形とか

無意識のうちに理解しているので、そのあとに初めて文法の解説に

取り組む方法がいいと思います。

もし文法の解説が難しいようでしたらそれも飛ばして、各ユニットの

問題をやっていく方法をおすすめします。

はっきり言って5級と4級程度までは特別に時間をかけて

文法学習をする必要はありません

実際にうちの子供たちは三人ともそうでした。

ちなみに我が家は二人の子供のタイプが全然違ったのでそれに合わせて順番を変えていました。

一冊全体の学習の順番をざっくり書くと、以下の通りです。

1、各ユニットのメインの文章を意味を理解しながら音読する
2、まずは上記1を全ユニット終了する
 (これだけでも結構時間がかかります)
3、1ユニットあたり音読3回を目安に2周目の学習を行う
 (できるだけ正しいリズムで音読を行うために、2周目もCDの音声を聞きながら進めてください)
4、3周目の音読に入るとともに、各ユニットにある練習問題を解いていく
・「音読1回/1ユニット」+「練習問題1ユニット」のセットがおすすめ         ・その際間違えた問題には印をつけて後で再トライできるようにしておく
5、4週目の音読に入るとともに練習問題の2週目(間違えた問題)を行う

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この頃になると、各級に必要な英文法項目を含んだ文章に慣れ、

音声CDを聞いてもスムーズに意味も理解できるようになっています。

おそらくどうしても単語力がついてこないと思いますので、

その場合は同時に単語集を1冊買っておくといいと思います。

単語集も受験する級によって分かれているケースがほとんどですが、

3級の単語集には5級で必要な単語も記載されていますので、

我が家では先に3級の単語集を買ってしまい、学習していて出てきた単語に

マーカーを引いて順次覚えるようにしていました。

単語集だけ暗記するのは中学生になるまで難しいので、3級までは文章や練習問題で

出てきた際に単語帳で意味を確認しながら覚えていくようにするのがおすすめです。

上記1~5まで終わるのに最低でも半年はかかります。

宿題の多い学校や他にも習い事をしている場合はもっと時間がかかることも

あると思いますので、あまり先が長くて挫折してしまいそうな場合は音読の

回数を減らすなど調整してみてください。

(が、当然回数を減らすとそれだけ定着率も下がります)

ここまで来たら音読も適度に継続しながら過去問に挑戦します。

過去問は英検の公式ホームページで過去3回分が公開されています。

過去問までセットになっている旺文社の英検ネットドリルもおすすめです。

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英検ネットドリルなら6回分の過去問がついています。

過去問と同じ問題が出ることはほとんどないのですが、実際の問題はやはりいい文章も

多くありますので、大問1や大問2の文法問題でもそのまま音読することをお勧めします。

5級の場合は過去問で実際の問題に慣れるだけでも合格できるかもしれませんが、

4級と3級になるとさらに1~2冊は予想問題集をこなしておくのがいいでしょう。

一般的にはリスニングのほうが点数が取れる傾向がありますので、

全体的にはリーディングセクションに時間を割くのがいいと思います。

おそらく大問1~3あたりの文法問題が苦手な子供が多いと思いますが、

正解した問題も間違えた問題も、選択肢の正解を当てはめた形で問題文の

音読を繰り返すと自然と文法も覚えるようになります。

3級になると長文も出題されますが、ここで紹介した

「小学生の英検合格トレーニングブック」の長文ユニットでは

いい文章が出ていますので、我が家ではここも音読を繰り返すことで

長文にも慣れることができました。

また、模擬問題を解いた際、間違えた問題は正解を覚えるまで繰り返す必要があります。

これは、子供は一度間違えた問題はなかなか覚えられない傾向があるからです。

その時に大事なのは、5年生あたりからは答え合わせを自分で行うことと予想問題集を少なくとも2周はするようにする、ということです。

自分で答え合わせを行い間違えた箇所を確認することと、

1つの問題集を2周3周と繰り返し行うことは、前半でお伝えした

「学習者能力」の向上に役立ちます。

算数のところで紹介する予定で余談なのですが、成績を上げるために重要なことは、

間違えた問題を再度解いて終わりにするのではなく、さらにその後に類似の問題も数問解いて

一度間違えた問題形式でも次は確実に正解を出せるようにすることです。

つまりテストでの再現性を高めるということが大事になりますので、

時間とお金に余裕がある場合はできるだけたくさんの問題練習を行うのも有効な対策です。

と、英語学習についていろいろ言いましたが、私はあくまで

塾代をしっかり回収できる子にしたい」という家計目線から、

子供の英検対策が有効だと思い取り組んでいました。

いろいろ勝手に書きましたが、英語教育の専門家ではないのでその点はご容赦ください。

実際、上の子は高校受験までに2級には合格できなかったものの準2級まで取ることができ、

中学高3年間を通して、さらに高校受験でも英語の勉強量を減らし、その分ほかの教科、

特に数学に力を入れ、県内トップの公立高校に合格することができました。

ただ、長期的な教育費の投資目線では、この後国立大学に入るまで

ゴールとなりますので(あくまで家計目線です)まだまだ先は長いです、、、

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