スマホ代は家計を見直すうえで真っ先に手を付ける必要がある重要ポイントですが、いまだに毎月10,000円などといった費用を払っている人もいます。
これまで確かに高額だった毎月の通信費ですが、2021年にスマホの料金に歴史歴な変化がありました。
それまで大手キャリア3社による独占が続き長く高止まりしていましたが、当時の菅政権が本腰を入れたことで各社とも割安な価格設定をせざるを得ない状況となったのです。
これによってこれまで月額8,000~10,000円程度だった大手キャリアの通信費も3,000円を切るプランが発表されました。
繰り返しですがサラリーマン世帯の節約を考えるとき、毎月のスマホ代の見直しは真っ先に取り組むべき重要な項目となります。
今では格安SIMも普及し、その使い勝手も年々向上しています。
それは分かっているけど面倒だし、どれを選べばいいかわからないというケースもあると思います。
そこで今回は「面倒だしよくわからない」という方向けに、タイプ別に「ここから選べば間違いない」というプランをご紹介します。
見直しした方がいいスマホ代の基準
大手キャリアの従来のプランを利用している場合、月額費用の相場はざっくり10,000円程度と言われています。
それに対して格安SIMを利用している場合、その月額の相場は2,000~3,000程度となります。
じつに約3倍もの開きがありますが、この差は年間にすると単純計算で約80,000円にもなります。
これまでスマホの契約期間は2年縛りが一般的でしたが、仮に最低この2年間を継続しただけでもその差は約160,000円となり、これは簡単に見過ごせる費用ではなくなってきます。
そのため、現在の毎月のスマホ代が2,000~3,000円を大幅に超えている場合は、すぐにでもスマホを見直しするべきです。
知っておくべきこと、SIMロック解除について
格安スマホへ乗り換える先に「SIMロック」について知っておく必要があります。
SIMロックとは、スマホに設定されている利用制限のことです。
スマホにSIMロックがかけられた状態では、決められたキャリアの契約でしか使えないようになっており、他社のSIMカードを挿しても通信ができません。
その場合SIMロックを解除すれば、現在契約している携帯電話会社以外のSIMカードも使えるようになります。
このSIMロック解除は難しい作業ではないため、慣れている人であれば数分で終わります。
ただ、機器の操作が苦手な人にはこの設定が難しい場合もあり、なんとなく格安スマホへの乗り換えをためらってしまう原因にもなっています。
このSIMロック解除に不安がある人は、現在使っている3大キャリア(Docomo、au、ソフトバンク)の回線を使っている格安SIMを選べば、SIMロック解除をせずに使うことができます。
その場合は、SIMカードを入れかえるだけですが、このSIMカードの入れ替えは誰にでも簡単にできます。
この下にある「おすすめの格安スマホ一覧表」には、それぞれの格安スマホ会社が使用している回線も載せていますので、現在使っているキャリアが記載されているものを選べばSIMロック解除をせずに乗り換えることができます。
ちなみにAppleストアで販売されているiPhoneやGoogleストアで販売されているPixelなど、端末メーカーが直接販売しているスマホは基本的にSIMロックはかかっていません。
それらのスマホはSIM(ロック)フリー端末ですので、どの携帯電話会社のSIMカードでも入れて使うことができます。
タイプ別おすすめのスマホプラン
それではここからタイプ別に「これにすれば間違いない」という一押しのプランをご紹介します。
スマホ販売の各店舗で話を聞き、さらに格安SIM各社の情報を徹底的に比較した中から一定以上の実績(信頼性)と利便性を備えていることを前提に選定しています。
現在では大手3大キャリアも格安プランを揃えていますが、その価格は概ね3,000円程度です。
ここではさらに基本的な通話、データ通信、速度を備えて2,500円程度で収まる格安スマホをピックアップしています。
おすすめ格安スマホ一覧表
3-1. とにかく安いスマホにしたい ☞楽天モバイル
楽天モバイルならスマホの料金が超お得!■楽天モバイルのおすすめポイント
- 1GBまでならなんと0円
- 月3,278円でデータ無制限に使い放題
- Rakuten Linkアプリを利用すれば国内・海外通話が無料
- iPhone 13シリーズが月1,807円〜
- 初めての申込or他社からの乗り換えで最大20,000ポイント還元
楽天モバイルは、楽天が自社回線をもつ携帯キャリアとしてサービスを開始した新しい携帯キャリアです。
それまでdocomo・au・ソフトバンクが”3大キャリア”と言われていましたが、そこに楽天モバイルが参入したわけです。
楽天モバイルの特徴は、なんといっても利用データが1GBまでなら月額0円という点です。
4大キャリアの中では断トツの安さです。
また、これまで電話番号をそのまま引き継いで携帯会社を乗り換える場合、MNP転出手数料として2,200円~3,300円(税込)が発生していました。
楽天モバイルでは「ZERO宣言」という方針を掲げており、MNP転出手数料や契約手数料も無料となっています。
そのため他キャリアから楽天モバイルに乗り換える場合にかかる料金は端末残債代金だけです。
(乗り換え元で解約違約金が発生するケースがあります)
また、プランは1つだけでデータ使用量によって料金が決まるという非常にシンプルな料金体系になっているのも魅力です。
現在iphoneを使用している人は、そのまま楽天モバイルに乗り換えることも可能で、その際、最大で20,000円相当分のポイント還元が受けることもできます。
データ通信はほとんど自宅のwi-fiで対応可能、という方で自宅がRakuten Linkアプリ圏内にある場合は楽天モバイルがおすすめです。
2台目のスマホを探している場合も楽天モバイルが断然おすすめです。
ただ、楽天は格安スマホ会社(MVNO)ではなく3大キャリアに並ぶ「携帯会社」であるため、他社で契約したスマホをそのまま使う場合はSIMロック解除が必要となります。
3-2. 速度も通話もバランスよく ☛UQモバイル
ずーっと月額1,980円〜(税別)使えるスマホ【UQmobile】■UQモバイルのおすすめポイント
- 格安SIMの中で通信速度がNo.1!
- 速度制限にかかっても十分使える速さ
- au回線なので大手キャリアと同じ通信速度
- 余ったデータは翌月繰りこし!SNSのデータ消費ゼロ
- 通話かけ放題プランあり
- iPhoneや格安スマホなど端末のラインナップが豊富
- 全国に店舗があるので安心
UQモバイルは、auのサブブランドのMVNOです。
auの通信設備を利用しているので、混雑時でも比較的通信速度は安定しているのが強みです。
他の格安SIMと通信速度を比較しても速度が最も速いという計測結果もあります。
また、節約モードという機能を利用すれば、LINEやTwitterなどのSNSをどれだけ利用しても通信容量は消費されません。
auで購入したスマホなら基本的にSIMロックの解除不要なため、現在auユーザーで格安SIMに乗り換えたい、という場合はまず間違いない選択肢と言えます。
3-3. 格安プランにしたいけど店舗でサポートも受けたい ☞Y!mobile
Y!mobileに乗り換えるなら【Yステーション】■Y!mobileのおすすめポイント
- Softbankの自社回線利用で、全国どこでも大手キャリアと同じく速度が安定している
- 大容量15GBが月々990円(税込)〜
- かけ放題オプションだれとでも定額770円(税込)から!
- 余ったデータ容量は翌月に繰りこしOK
- ネット申込で事務手数料が0円
Y!mobileはSoftbankのサブブランドです。
そのためSoftbank回線を直接利用しており、全国どこでも通信速度にも問題はありません。
実際に5年連続スマホ満足度No.1を獲得しているほど人気が高い格安SIMです。
余ったデータ量は翌月に繰りこし可能で、速度制限にかかってもシンプルMかLのプランなら、通信速度が最大1Mbpsです。
1Mbpsの速度なら、SNSの利用や標準画質での動画視聴は問題なくできる速さです。
Y!mobileは全国に4,000もの取り扱い店舗を展開していることも強みです。
そのため、格安スマホでも店舗でサポートを受けながら手続きしたい、という場合はY!mobileという選択肢が最適と言えます。
3-4. キャンペーンでお得に乗り換えたい ☛OCNモバイルONE
月額770円(税込)からの格安SIM「OCN モバイル ONE」■OCNモバイルONEのおすすめポイント
- docomo端末が使える格安SIMサービス
- docomoの通信回線を使うため安定感抜群
- データ容量が余った場合翌月にそのまま繰り越せる
- 指定のミュージックサービスなら通信容量がかからず利用可能
OCN モバイル ONEは、NTTコミュニケーションズが提供するドコモ回線の格安SIMです。
なんといっても格安スマホでありながらDocomoブランドの安心感が売りです。
Docomoのグループ会社だけあって、docomo回線を利用している他のMVNO6社と比較しても最も早い速度となっています。
また、とかくキャンペーンの多いスマホ業界ですが、OCNモバイルONEはその中でも業界最安級ともいえる端末セールを行うことで知られています。
セット販売の格安スマホのラインナップも豊富なため、新たに端末もセットで乗り換えたいという場合は最有力候補と言えます。
Docomo端末からの乗り換え、または自宅でOCN光を使っているような場合はまずはOCNのwebサイトでお特なキャンペーンがないかチェックしてみてください。
3-5. SIMロック解除なしで格安スマホに乗り換えたい ☞mineo(マイネオ)
お手持ちのau、ドコモ、ソフトバンク端末がそのまま使えて安くなる■mineoのおすすめポイント
- ドコモ・au・Softbank回線を選べる
- 乗り換えの際にSIMロック解除が不要
- 電話番号を変えずにドコモ・au・ソフトバンクから乗り換えできる
- 2020年度 顧客満足度第1位の格安SIMサービス
「mineo」は、関西電力グループの株式会社オプテージが運営しているMVNOです。
初めて聞く人もいるかもしれませんが、「MVNO業種 顧客満足度 1位」や「格安SIMアワード2020下半期 コストパフォーマンス部門 No.1」といった実績があり、人気の格安スマホ会社です。
mineoは他社には見られないような独自のサービスを展開しているのも面白い点です。
たとえば、家族や友人に余っているパケットをあげる「パケットギフト」、さらにmineoユーザー全員でパケットをシェアできる「フリータンク」、自社コミュニティの「マイネ王」といったサービスです。
「マイネ王」では、Q&Aフォームや掲示板で情報交換し、mineoユーザー同士が問題解決することができます。
mineoはドコモ・au・Softbankの3大キャリア対応となっているため、現在使っている端末も電話番号もそのままでSIMロック解除なしで乗り換えできることも強みです。
「SIMロック解除とかよくわからない」という人におすすめです。
3-6. 外出先でもyoutubeを思い切り見たい ☛BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルの格安スマホはこちら■BIGLOBEモバイルの特徴
- オプション利用でYouTubeや音楽アプリなどのデータ無制限
- (しかも最初の6か月は無料)
- ドコモとau回線を選べる
- 初期費用0円+スマホ同時購入で端末価格実質0円〜で業界最安クラス
- 1年間、音声通話SIMが月550円(税込)〜
- iPhoneSE(第2世代)など対象端末購入で最大20,000円相当還元
BIGLOBEモバイルは大手プロバイダ会社であるビックローブ株式会社が提供する格安SIMです。
docomo回線とau回線に対応しているため、このどちらかで購入したスマホの場合はスムーズに乗り換えることができます。
ユニークな特徴として挙げられるのが、Youtubeをはじめとする指定サービスの動画や音楽アプリを利用してもデータ量を消費しない「エンタメフリーオプション」です。
外出先でも容量を気にせずデータ消費量の多い動画や音楽を再生することができるのは大きな魅力です。
YouTubeなどエンタメフリーオプションに該当するサービスをよく利用する人、ビッグローブ光を利用している人などは最有力候補と言えます。
3-7. 新たな端末を最新端末から選んで乗り換えたい ☞IIJmio(みおふぉん)
■IIJmioのおすすめポイント
- 2GBが最安で440円(税込)〜
- 2GB×通話し放題が今なら3ヶ月間858円(税込)
- 3ヶ月無料で通話かけ放題※1
- データ量が余ったり足りなくなったら家族と分け合える
- 高速な5G通信に無料で切り替え可能
IIJmioは老舗プロバイダ会社である「株式会社インターネットイニシアティブ」が提供する格安SIMです。
ドコモとau回線に対応しており、SIMカード契約数シェアNo.1を誇るほど利用者も多いサービスです。
実は業界では歴史のある企業であり、基本的な機能やサービスは一通り揃ったバランスの良い会社と言えます。
IIJmioはシンプルな料金プランが特徴です。
月額料金はいつまでも変わらず同じ金額で利用できる事に加え、契約解除料もないため年数の縛りもなく安心して利用することができます。
セット販売されるスマホの機種が充実しているため、SIMフリースマホとセットで購入することを検討している場合はおすすめです。
以上、おすすめの格安スマホをご紹介しました。
格安スマホの多くは年数の縛りがなく、解約金もありません。
格安スマホは違約金を払ってもすぐに取り戻せる価格メリットがあります。
ずるずると大手キャリアのプランで継続している人は、紹介した中から選べば大きく外すことはありませんので、この機会に乗り換えて家計の節約をしてみてください。
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