普段主婦の皆様が行っている家事については、その分担方法をはじめ様々な議論のあるテーマでもあります。
ここではまず大前提として、主婦の皆さんは年間を通して大きな労働をこなしているということをしっかり踏まえておきたいと思います。
実際に1年間の家事を年収に換算すると300万円程度になると言われています。
さらに、家族の健康を守ったり子どもの成長を支えたりと、単純にお金に換えられないプライスレスな部分もあるはずです。
それもあってここでは「副業」という言い方をしていますが、主婦の副業は家計目線で見ると実は貴重な戦力となり得ます。
このブログはサラリーマン向けの情報を発信していますが、「奥さんにもちょっと稼いでほしい」と思っている方は家庭内で奥さんに話す際のネタとしてご覧ください。
主婦向けとはいえ今では多種多様な副業がありますので、それぞれに合ったタイプの副業を見つけることも容易になっています。
ただ、そうは言っても本業である家事に影響が出てはいけませんので、今回は無理なくこなせて現実的に稼げる副業を選定し「主婦におすすめの副業7選」としてご紹介します。
副業を選ぶ際の5か条
副業を始めたものの時間ばかりかかってお金にならなかったとか、余計なトラブルに巻き込まれた、といった失敗談も増えています。
特に初めて副業を始める、という場合はまずこの5点に気を付けてみてください。自分は大丈夫、と思っていても誰しも思わずおいしそうな条件に足元を見誤ることがあるものです。
慌てないでまずは足固めを行い、副業を生活のリズムとして定着させその後軌道に乗せていくことが大事です。
・最初は初期費用をかけない
まず入り口としては初期費用ゼロで始められる副業を選ぶのがおすすめです。
その後経験を積んで自分で見極めができるようになったら、例えば高スペックPCやネットショップ運営のサブスク契約など、さらなる拡大を狙って投資を考えるようにしましょう。
・長く継続できること
副業は短期目線ではなく長期視野に立って計画を立てるのが基本です。
どんな仕事でも繰り返し行うことで、必ずコストは下がっていき効率が上がっていきます。ここでいうコストというのは「仕事にかかる時間」であり「かかる手間」でもあります。
特に最初の段階ではいきなり手を広げすに、1つか2つに絞りそれを継続するのが賢明です。
・楽して儲ける、は存在しない
副業の世界にも詐欺があります。
特に会社員や主婦の副業の拡大に伴い契約金をだまし取ったりありふれた情報に値段をつけて販売するようなケースも増えています。
どんな分野でもお金を稼ぐには一定の労力が必要になります。甘い言葉に騙されないようにしましょう。楽して稼げる方法があるなら絶対に人に宣伝しないし、表に出てきません。
・得意な分野を選ぶ
特に主婦の副業を成功させるコツは、報酬ではなく得意な分野、好きな分野の仕事を選ぶことです。
特別な資格やスキルがなくても、現在では多種多様な稼ぎ方がありますので普通の主婦でも得意分野で仕事を行うことができます。
仕事の内容もそうですが、業務形態もコツコツ型、アクティブ型、コミュニケーション型、専門スキル型、、、といろいろあるものです。
・長く続けるとステージが上がる
間口の広いありふれた仕事でも長く継続し実績を積むとステージが上がってきます。単純に報酬が上がるだけではなく、条件が有利になるようなことがあります。
例えば覆面調査員は、一定以上の実績があるスタッフに高単価案件を回す場合があり、また報酬の交渉も行うことができるようになったりします。
副業を始める前に知っておくべき「3つの壁」
よく言われる「主婦の3つの壁」をご存じでしょうか。
一定額以上の収入がある場合、ご主人の扶養の範囲を超え想定外の保険料や税金を払わなければいけなくなってしまいますので、副業を始める場合に必ず押さえておきましょう。
- 103万円の壁(扶養が外れる基準)
- 130万円の壁(社会保険料の発生する基準)
- 150万円の壁(配偶者特別控除の減少が始まる基準)
・103万円の壁
103万円の壁とは、所得税の壁です。
年間の収入が103万円を超えると、超えた金額について所得税がかかるようになります。反対に言うと、年間の収入が103万円以下の場合は所得税がかかりません。
所得税の負担なしで働くためには、年収が103万円を超えないように働く時間を調整する必要があるわけです。
・130万円の壁
130万円の壁は扶養の壁です。
主婦の収入が年間で130万円を超えると、サラリーマンである夫の社会保険の扶養から外れて、自分で社会保険料を納めなくてはならなくなります。
自分で社会保険料を支払うようになるとその負担金額は20万円を超え、さらに勤務先が社会保険に加入していない場合は国民健康保険・国民年金の加入で35万円程度もかかることがあります。
これだとせっかく奥さんが働いても手取りが少なくなりますので注意する必要があります。
ちなみに以下の条件にすべてあてはまる職場の場合は、「年収130万円」ではなく「年収106万円以上」でも社会保険に入ることになりますので注意してください。
・従業員501人以上の会社
・勤務期間が1年以上の見込み
・週20時間以上働く場合
・1ヶ月の賃金が8.8万円以上
・150万円の壁
150万円の壁とは、配偶者特別控除の壁です。
主婦の年収が150万円を超えると徐々に控除額が減少し、さらに201.6万円を超えると控除そのものが受けられなくなってしまいます。
配偶者控除の恩恵を最大限受けるためには、年収150万円の壁を越えないように収入を調整する必要があります。
以上、主婦の3つの壁を説明しましたが、何も考えずに奥さんに働けるだけ働いてもらうと、せっかく頑張っても家計全体で見たときに損をしてしまう可能性もあります。
そのためあらかじめ年間の収入の上限を決めておくようにするのが賢明です。
ざっくりとした目安ですが、100万円以下に収めれば税金や保険料のことを気にせず働いてもらうことができます。
それ以上の場合はご主人の収入や勤務先によって複雑に変わってくるためひとまとめにすることは難しいですが、反対に上に突き抜けて奥さんも200万円以上の収入を得ると中途半端な保険料や税金で損することはなくなります。
現実的に稼げる主婦におすすめ副業7選
それではここから主婦におすすめの副業7選を紹介します。
先ほどお伝えした「副業を選ぶ5つのポイント」を踏まえ、ここでは普通の主婦が現実的に取り組めるものを選定し、取り組みやすい順に紹介しています。
・ポイントサイト
いわゆる「ポイ活」です。インターネットでポイントサイトに登録し、掲載されている広告をクリックしたり、資料請求、会員登録などを行うことでひたすらポイントをためる副業です。
貯めたポイントは電子マネー・ギフト券・マイル・他社ポイントなどに交換することができますので、結果として現金収入と同じ効果があります。
ポイントを獲得するためには、クレジットカードの契約をするなどのハードルが高いものもありますが、ハードルが高ければその分貰えるポイントも多くなります。
もちろん無料の会員になるだけだったり、ゲームをするだけなど、ハードルの低いものもたくさんあるので安心です。
パソコンかスマホがあれば誰でも手軽に始めることができる副業ですが、自分のインスタやブログを通じてポイントに登録する人を紹介するなどの方法で、月に10万円以上稼いでいる強者もいます。
・アンケートモニター
ポイ活にも似てますが、こちらはアンケートモニターサイトでひたすらアンケートに答えることでポイントをためる副業です。
同じく貯めたポイントは電子マネーなどに交換することが可能で、やはりスマホやPCがあればだれでも始められる副業です。
好きな時間にいつでも手軽に取り組める業態ですが、中にはオンラインでのインタビューや対面の座談会に参加して会話形式で回答する方法などもあり、難易度が上がるほどに貰える報酬は多くなります。
また、商品モニターといって、自宅に送られる飲食料品や化粧品を試用し、そのレビューを行う形式もありますので楽しみながら取り組むことができる副業と言えます。
・クラウドソーシングによる内職
仕事をしたい人と仕事を依頼したい企業をマッチングするwebサービス(=クラウドソーシング)を通じて、データ入力、あて名書き、封筒入れなどの業務を請け負う副業です。
特別なスキルがなくても取り組める業務もありますが、簡単な作業は単価が低く作業時間もかかる傾向があります。
それに対して、パソコンで行う業務は比較的稼ぎやすく案件数も多くある傾向があります。クラウドソーシングを通じて請け負う業務は非常に幅が広くなっていますが、大きく分けると在宅で行うか出社して行うかに分けることができます。
主婦の副業で行う場合は、時間に融通が利きやすい在宅ワークがおすすめです。
在宅ワークの中でも、単純なデータ入力から電話の受付、文書校正やwebデザインなど幅広くありますので、奥さんの得意分野で案件を見つけることができれば稼ぎやすく長く続けることもできる副業となります。
・投資
株式や投資信託、FXなどの投資全般です。ネット証券に口座を開設し元金さえあれば誰でも始められる、という点では取り組みやすい副業と言えます。
ある程度奥さんのへそくりが貯まっている場合はそれを元に株や投資信託を購入することができるかもしれません。
ただし、元金の保証はなく、しかもコロナなどの社会現象や世界的な経済動向などの影響であっという間に価格が下落することもよくあるため、リスクのある副業となります。
そのため、外に出て人と会話するよりもパソコンだけで副業を完結させたい、というタイプの人におすすめです。主婦が副業で投資を行う場合は、株主優待を狙うのもおすすめです。
株主優待とは、企業が自社の株を購入してくれた株主に向けて、自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度で、上場企業のうち約1,500社がこの優待制度を導入しています。
食料品はもちろん、主婦にうれしい化粧品、健康グッズや旅行券、金券など様々な種類がありますので、こちらも楽しみながら取り組むことができる副業です。
ちなみに、これから証券口座を開設するという場合は、他のサービスと併用してポイントが貯まりやすい楽天証券がおすすめです。
・転売・せどり(ネットショップ)
何らかの商品を安く仕入れて、別の場所で高く売ることで利益を稼ぐ副業です。
現在ではネットを通じて個人間の販売が容易になっていますので、主婦でも取り組みやすい副業と言えます。
まずは自宅や実家にある不用品をメルカリやヤフオクで販売することから始めることで商品を販売するコツをつかむことができます。
そのうえで販売方法がわかってきたら、アウトレットショップやフリーマーケット、ジモティーなどで自分で仕入れを行い、メルカリなどで販売するとスムーズに軌道に乗せることができます。
仕入れた商品が売れなければ在庫を抱えるリスクはありますが、売買に慣れて売れやすい商品を選定することで、コンスタントに利益を上げていくことができます。
さらに安定してきたら、特定の分野に特化してネットショップをオープンすることも可能です。実際の店舗を構えるしかなかった昔に比べ、現在では月々の利用料を払えば簡単にネットショップを開設できるwebサービスがあります。
また洋裁やアクセサリー作りなど、手先が器用で知り合いに頼まれて作ってあげたことがあるような人は、それをネットショップで販売することも可能です。
・覆面調査
覆面調査とは、身分を隠し一般の客として様々な業種のお店に来店し、お店の対応について調査を行う副業です。
来店するお店は、飲食店から賃貸不動産、ガソリンスタンド、携帯ショップ、エステ、カーディーラーなど様々な業種があります。
来店の際は、事前に覆面調査会社から「おすすめの商品を聞く」など一定の指示があるので、実際に食事や買い物をしながらその指示を行い、帰宅後にレポートにまとめて提出する必要があります。
報酬の額も幅広く、そのお店の食事代のみ、つまり「ただ」で食事する代わりに調査を行う、という形態のものから、1回で数千円が支払われる難易度の高い形態まで様々です。
例えば難易度の高いものの1つに高級外車のディーラーを客として訪問する案件があります。この場合、自分が乗っていく車の車種にも条件があったり、購入を検討する車種に指定があり、必ずその車に試乗するなどの指示があるためその分報酬も高くなります。
ちなみに来店後にはそのお店から購入案内のメールや電話が来ますが、それも一般客のように対応する必要があります。
この副業は、一見単発のように見えますが、長く継続し質の高いレポート提出を意識することで、高単価案件などの依頼を受けることができるようになる点が魅力でもあります。
・アフィリエイト・ブログ
自分でブログを立ち上げて商品やサービスを紹介し、ブログ訪問者がそのブログを通じて商品を購入したり資料を請求した場合に、その販売元から報酬をもらう副業です。
これはアフィリエイトと呼ばれるもので、ASPというアフィリエイト仲介サイトに登録することで、多種多様な商品・サービスを扱うことができるようになります。
報酬は1件あたり10円程度〜50,000円程度まで幅があり、単価の低い・高いで難易度は異なりますが、パソコンが1台あれば自分のペースで長く取り組める副業と言えます。
アフィリエイトは、ひと月に100万円以上稼ぐベテラン勢も多い業界ですが、初心者の場合は利益が出るまでに最低でも3か月~6か月程度必要と言われています。
そのため比較的気持ちにも時間にも余裕がある人に向いている副業です。アフィリエイターには主婦もたくさんいてその分競合も多い副業となりますが、文章を書くのが好きな人には向いている副業です。
以上、主婦におすすめの副業をご紹介しました。最近は共働き世代が圧倒的に増えていますが、もしまだ奥さんが仕事をしてないという場合は、在宅で始められる手ごろな副業から勧めてみると将来大きな助けになりますので子育てが落ち着いてきたら夫婦で相談してみるとよいでしょう。
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