世の中を変える技術!広がるVR(360°映像)の世界

ビジネスパーソンのための教養講座
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みなさん、VRって聞いたことありますよね。

今回は、これから世の中を変えると言われている技術の1つをご紹介します。

VRとは、Virtual Reality(バーチャルリアリティー)のことで「仮想現実」と訳されます。

VRはヘッドセットを装着することで360度パノラマ映像による仮想空間を体験できる技術で、

臨場感あふれる映像はユーザーを異空間へと導き、没入感をもたらします。

めっちゃリアルな映像で、その場にいるような体験ができるわけです。

似たような技術としてAR(augmented reality:拡張現実)があります。

ARとは、現実空間上に仮想の視覚情報を重ねて映し出すことで、

現実世界を拡張する技術のことです。

ポケモンGoもその1つですね。

さらにMR(Mixed Reality:複合現実)というのもあります。

これは、現実世界にそのままデジタル情報を表示するARとは異なり、

現実世界を3次元空間としてデジタル情報化し、その中に架空のオブジェクトを配置して

自由に操作できる技術のことです。

VRとARとMR、いろいろあってややこしいですが、それぞれがもたらす効果や

用いられる技術も違うんですね。

ここまで聞くと、「あれ?360°動画はそれとは違うの?」

と思う方もいるかもしれませんが、広い意味でざっくり言ってしまえば、

360度動画とVR動画はほとんど同じです。

360度動画とVR動画は「360度の角度から動画を楽しむ」という部分が共通しており、

どちらも自分の好きな方向に目を向けられますし、通常の動画とは

なんといっても「臨場感」が違います。

一方で「鑑賞する人の視点」という明確な違いもあります。

360度動画は画面をドラッグすることで自分の好きな方向が見ることができますが、

視点はあくまでも正面です。

例えば、画面内を移動して、画面の隅から上を見上げることはできません。

あくまで「特定の一点から360度の角度が見られる」という仕組みです。

それに対してVR動画の場合は視点が制限されていません。

自分がしゃがめば、しゃがんだ視点から周囲の景色を見ることができます。

画面の中で歩いて移動することが可能なのです。

つまり、360度は視点が制限されていて、VR動画はより自由な角度が楽しめるということです。

さらにもう一点、360度動画とVR動画の大きな違いはヘッドセットです。

360度動画は普通の画面で360°の映像を楽しむことができますが、

VR動画は基本的にヘッドセットを付けて楽しみます。

その分VR動画では自分が仮想現実の中に入り込んで楽しむ

という没入感を味わうことができます。

と、うんちくを長々と書いてしまいましたが、細かいことはどうでもよくて、

ここで伝えたいのは360°のすごい映像がすでに普通の家庭でも身近になっている、

ということです。

先ほどまでの文章を読んで、どっかのIT会社のすごい機材を使って

成り立つものだと思った人も多いのではないでしょうか。

もちろんCGでのVR映像やドローンを使った撮影、ハイクオリティーの

洗練された動画などは企業によって製作されることが多いわけですが、

一般家庭でも360°映像を撮影できるカメラは数万円で買えるようになっています。

驚くことにVRゴーグルが100円ショップで売られているのをご存じでしょうか。

100円ショップの中のいわゆる高額(?)ラインナップである「500円商品」なので、

100円ショップの中でも一瞬ひるみますが、なんといっても500円ですからね。

そこまでいかなくても今やアマゾンでは、3,000円程度でスマホ用の

VRゴーグルが買えてしまいます。

私も1つ持っていますが、結構しっかりした品質で、十分スマホのVR動画を楽しむことができます。(写真のものです)

そしてなんといってもVR普及の大きな要因となったのが、

youtubeの全動画でVR再生が可能となったことです。

既存の動画はもちろん、現在は360°動画をそのままUPすることも

できるようになっています。

さらに5Gが一般的に普及し始めたことも、VRの広がりを加速していることは間違いありません。

360°動画は容量も大きいため、どうしてもデータの送受信に時間がかかることがありますが、

5Gがさらに普及することで一気にその課題を解決できると期待されています。

とさらに長々と書いてしまいましたが、要するに言いたいことは

VR(360°動画)がすごい!」ということです。

で、私も「Insta360 」という360°撮影カメラを買ってしまいました!

現在では360°カメラを発売するメーカーも増えそれぞれ一長一短ありますが、

多少の差こそあれ、どれも大変面白い画像や動画を撮影することができます。

特に私が興味を惹かれたのは、結婚式や葬式、はたまたライブや演劇など、

VRを利用することで、遠方にいながらでもリアルな感覚で参加できるようになるというものです。

実際、友人が参加した結婚式で、新郎新婦の目の前にVRカメラ

設置されていたことがあるそうです。

今どきは結婚式の演出も多彩で、サプライズビデオからフラッシュモブまで

さまざまあるようですが、この小さなカメラも相当な力を発揮していたようです。

もともと高齢だった新婦の祖母は、遠方であることもあって参加を断念したと聞きましたが、

なんとそのVRカメラを通じてリアルタイムで式に参加したのです。

実際に参加したのは式の一部だったようですが、ただ結婚式を中継するだけでなく、

そのおばあちゃんも参加者目線でリアルに新郎新婦を見ていたようです。

そしてメインイベントの1つであるファーストバイトの際には、

カメラを通して自宅で同じケーキを食べるといった演出があったとのことです。

新婦はマジ泣きしてたということですが、私はそれを聞いてVRの可能性に

大いなる期待を感じました。

実際のところ、VRの活用余地は業界を問わず多岐にわたり、

すでに実用化されている事例も数多くあります。

最も身近なところでは、不動産業界で広がっている賃貸物件のVR内覧ではないでしょうか。

現場に行かずして賃貸物件の部屋の中をよりリアルに見ることができる

というものですね。

その他には企業や工場での研修に用いられる例も増えています。

特に事故や誤作動などと隣り合わせの現場では、危機管理の研修がこれまでも行われていますが

実際に事故を起こして訓練を行うことは難しいものです。

そこでVRで事故の状況を作り出し、VRゴーグルを使ってそれを疑似体験することで

研修効果を向上することができるわけです。

他にも、ショールームや展覧会博物館や美術館、そして医療や教育など、

その可能性は無限大といってもいいのではないでしょうか。

医療においては日本の名医がインドにいる患者を手術したり、

日本の学生が容易に海外の学校に通うようなことができるようになるかもしれません。

と、みたび長々と書いてしまいましたが、とにかく360°カメラを買ったので、

自分でもその最新技術の末端に触れてみたいと思います。

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