当ブログではサラリーマンが副業や投資で生活基盤を補強し、脱会社依存を目指すことをおすすめしていますが、それには「本業」を持っているということが大前提となります。
脱サラを否定するわけではありませんが、起業の成功率が決して高くはないことを考慮するとまずは本業を軸に副業で経験を積むのが堅実なやり方です。
ただ、様々な企業で中高年のリストラが進んでいた矢先、折からのコロナ禍で多くの業界がダメージを受け、本業自体が不安定になっているケースも増えています。
また、待遇や人間関係の面で今の会社に不満を抱いている人もたくさんいます。そのような状況を改善する場合、「転職」というのも1つの有効な手段となります。
そこで今回は、転職を考えた時に知っておくべきこと、そして過去に私が実際に使ってよかった転職サイト、転職エージェントについて紹介します。
転職したい理由トップ3
1、待遇に不満がある
2、人間関係に悩んでいる
3、労働時間が長すぎる
仕事を辞めたい理由はひとそれぞれですが、たいていの場合この3つに集約されます。その中でも給与や待遇面での不満はいつの時代でも転職理由の上位を占めています。
特にコロナ禍でダメージを受けた業界では大幅な給与削減やボーナスカットが行われていますので、2021年には転職市場にさらに多くの人が流れてくることが予想されます。
転職したい理由の2つ目は「人間関係」ですが、これもいつどんな職場でも必ず発生するものですね。人間関係に不満がない、という人を探す方が難しいのではないでしょうか。
この人間関係の厄介なところは、同じ会社でも異動によって環境が変化する点です。
昨年まで良好だった人間関係が、嫌いな上司が一人配属されただけでガラッと変わることもありますし、またその逆もあります。
その点では人間関係のみで転職に踏み切るのは慎重になった方がいいかもしれません。
転職理由の3つ目は労働時間、つまり残業や休日出勤です。
働き方改革が進み、多くの業界で長時間労働の是正が進められていますが、中小企業ではまだまだそんな余裕がない会社が多くあります。
会社の長時間労働体質というのは簡単に変えることができませんので、転職に踏み切る大きな要因となるわけですね。
以上が転職に踏み切る理由のトップ3となっており、実際に転職により改善できるケースもあります。
ただそうは言っても人によっては「転職を思いとどまる」、或いは少なくとも「時期をずらした方がいい」というケースもありますのでそのようなケースに該当しないか確認が必要です。
転職を待った方がいいケース
1、結婚する予定がある
まず最初に挙げられるのは結婚が近いという場合です。転職間際で結婚する場合、相手の親族の印象が良くないこともありますが、仮に転職先が想定と大きく異なっていた場合に結婚生活の基盤が不安定になってしまいます。
結婚により家事の負担が大幅に減ることも多く、より仕事に集中することができるようになりますので新たな視点で職場を見つめなおしてからでも遅くはありません。
2、子供が生まれる予定がある
子供が生まれる場合も同じです。出産直後は母親に大きな負担がかかり、家庭内の生活リズムが変化しますので慎重に判断する必要があります。
また、結婚も出産もお祝い金が支給されるケースがありますが、受給するには勤続年数の条件がある場合もありますのでその点も要チェックです。
出産や結婚は異動願を出すいいきっかけにもなります。
なかなか異動できないケースでも考慮される可能性がありますので検討してみましょう。
3、家を買う予定がある
家を購入する場合も注意が必要です。
ほとんど場合で住宅ローンを組むことになりますが、年収と勤続年数は必ずローンの審査項目になるからです。転職直後のため住宅ローンの審査が通らず計画が大きく狂うようなことがないように注意が必要です。
4、既に3社以上転職している
企業が採用にあたり必ずチェックする項目の1つが応募者の転職回数です。自社で採用しても何かあればまたすぐに転職してしまう、と考えるのはごく当然のことです。
当然年齢にもよりますが、一般的には経験社数が3社以内、つまり転職回数が2回、というのが1つの基準です。
既に3社以上経験している人は、本当に転職する必要があるか、転職によって現在の状況が改善されるのか、慎重に考える必要があります。
5、毎日定時で帰れる、給与に不満がない
一般企業で毎日定時に退社することができる人は少ないのが現状ですので、多少の不満があるくらいでその環境を捨ててしまうと転職後に後悔する可能性があります。
給与に不満がないケースも同じです。待遇も労働時間も人間関係もすべてよし、という職場は存在しないと考えた方がいいので、どれか1つに満足できる場合も転職には慎重になった方がいいでしょう。
それでも転職したい、という場合は万全の準備が必要となります。
そのような場合は、転職サイトや転職エージェントが強い味方になってくれますので徹底的に活用するようにしましょう。
転職サイトとは
転職サイトとは、新たに人を採用したい企業が掲載している求人をご自身で選んで応募できるサービスです。
一般的に転職サイトにはさまざまな業界・職種の求人が掲載されていて、自由に検索、閲覧することが可能です。
一度登録を行えば、数多くの求人情報を比較、検討したうえで、手軽に応募することができます。
業界に特化した転職サイトも増えていますので、複数のサイトに登録することで情報を多く集めることができます。
ほとんどのサイトが無料で登録できますが、厳選された求人情報のみ有料で提供しているサイトもあります。
おすすめの転職サイト
・リクナビNEXT
転職、求人情報ならリクルートの転職サイト【リクナビNEXT】
転職サイトの中でもトップクラスの会員数と求人数を誇り、人材業界最大手の株式会社リクルートが運営する転職サイトです。
誰でもその存在を知っているサイトですが、他の転職サイトと違ってサイト内で作成する経歴書をロゴなしでワードとエクセルへ出力できることはあまり知られていません。
スカウト機能など便利な機能が豊富にありますので、転職を考えたらまずは登録しましょう。
・ビズリーチ
ビズリーチは管理職や専門職などのハイクラス人材に特化した国内最大級の転職サイトです。
CMでもおなじみですね。
少し敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、キャリアアップを目指す人にとって欠かせないサイトの1つです。
私が利用した際も、実際に他のサイトで探しても見つけられない優良企業の求人が掲載されていました。
優良企業や一流ヘッドハンターからスカウトを受け取ることで、思いもよらない企業やポジションを掴むチャンスもあります。
・doda転職
転職サイトに掲載されていない【非公開求人】の紹介を受ける方法は?上記リクナビNEXTとビズリーチと並んで抜群の知名度を誇る3大転職サイトと言えるのがdoda転職です。
2021年4月現在で非公開求人を含むと10万件超の求人が掲載されており、国内屈指の求人件数を誇っています。非公開の求人が探せるのは転職サイトの大きな魅力です。
特徴の1つとして絞り込み検索機能が充実していますので、私も実際に自分の希望にあった求人を簡単に探すことができました。
毎週更新される求人特集や、月曜・木曜日に更新される新着求人から 自分にマッチした求人の検索と応募が可能ですのでここもまずは登録しておきましょう。
また、転職希望者のリクエストを反映した特集を組むことも多いので定期的にチェックすると自分の希望に合った求人を見つけやすくなります。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、人材紹介を行う会社が提供しているサービスのひとつです。
人材紹介会社は、各企業から人材紹介の依頼を受け、そのニーズに見合った人材を探して紹介しています。
そのような転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーと呼ばれる人が、応募者の希望や特徴に合わせ最適な企業を紹介してくれます。
企業から支払われる成功報酬が転職エージェントの収入となるため、求職者は完全無料で利用することができ、登録するだけで様々なサービスを受けることができます。
求人が少ない特定の業界や40代以上で求人枠が限定される場合は、転職市場に精通した転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントのサービス
転職エージェントが提供しているサービスは主に以下の6点です。
社会人経験や業界経験が長くなるとキャリアコンサルタントが自分より若いケースもありますが、持っている情報は豊富です。変に構えずにエージェントのサービスをフル活用しましょう。
- 応募者の経験、持っているスキルの整理
- 条件に合致した求人情報の収集・紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削や面接対策の指導
- 求人の応募や企業との面談日程の調整
- 企業に対して給与や勤務地などの条件面の交渉
- 入社後のアフターフォロー
転職エージェントを利用するメリット
1、専門家によるカウンセリングを受けられる
転職する際は自分の職歴や能力を客観的に分析し、幅広く仕事の可能性をアドバイスしてもらうことが必要です。
自分で考えると、どうしても視野が狭くなりがちですが、専門家の視線で見ると、新たな職種や業種の需要を見いだすことができます。
2、履歴書や職務経歴書を添削してもらえる
企業によって重視する項目や必要とするスキル、求める人材は異なります。
たとえすばらしい経歴や自己アピールがあっても、応募先の企業に合わなければ意味がありません。
応募する企業に合わせた内容になるよう添削してもらい、書類選考で落ちる可能性をぐっと減らすことができます。
3、非公開の求人情報を見ることができる
これは転職エージェントを活用する最も大きなメリットの1つです。
新卒採用と違い、キャリア採用の場合は企業は即戦力を期待します。
全ての履歴書に目を通すのも大変ですから、企業の求める能力・スキルを持った人にだけ応募してきてほしいというのが人事の本音です。
そのため求人を非公開にし、条件に合った人にのみ公開・応募できるようにしているのが「非公開求人」です。
転職エージェントは、これらの情報を企業から預かっているため、個人で求人を探すよりも断然多くの、そして条件に合った求人を探してくれます。
4、人事からのフィードバックをもらうことができる
一般的には不合格となった人に企業がその理由を説明することはありません。
転職エージェントはその後も別の人材をその企業に紹介するために、今回の不合格の原因を確認することができます。
転職エージェントを介してなら人事からのフィードバックをもらえて、今後の転職活動へ生かすこともできます。
このように転職エージェントは企業とのコネクションもあるため、本気で転職を目指すなら、フルに活用するべきサービスです。
転職エージェントの上手な使い方
1、できるだけ正確に状況を伝える
他人に状況を伝える場合、どうしても恥ずかしさや見栄がでて事実を正確に伝えられない場合があります。
そのようなずれが生じるとエージェントも不信感を抱き、ひいては採用企業からの信頼を失うことにもなるため積極的に支援してもらえなくなる可能性があります。
できるだけ正確に事実を伝えるようにしてください。
2、積極的にコミュニケーションをとる
キャリアアドバイザーと積極的にコミュニケーションを図ることで信頼関係ができて、おのずと紹介する側の熱意もあがります。
キャリアアドバイザーもビジネスで行っていますので、やる気がある応募者を積極的に支援する傾向があります。
こまめに連絡を取ることで転職の意思を積極的に伝えることができます。
3、1社に限定せず、複数のエージェントを併用する
キャリアアドバイザーも人ですので相性が生まれます。
また転職エージェントにより得意不得意もあり保有している情報にも当然違いがあります。
そのため同時に複数のエージェントに登録し、情報を取捨選択、比較して自分に最適な転職先を探すようにしましょう。
当然エージェントもその点は承知していますので、遠慮する必要は全くありません。
おすすめの転職エージェント
最後におすすめの転職エージェントを紹介します。
・リクルートエージェント
顧客満足度No.1 。実績豊富な 転職エージェントに相談するなら言わずと知れたリクルートですね。
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の転職支援サービスです。
実績豊富な転職エージェントが業界最多の非公開求人から希望に沿った求人を紹介してくれますのでやはり外せないエージェントです。
実際に提出書類の添削や面接対策が役に立ったのと、独自に分析した業界・企業情報の提供などの転職サポートも充実していましたのでそれだけでも利用する価値がありました。
・dodaエージェント
dodaエージェントサービスで転職こちらも日本最大級の紹介実績を誇るエージェントでパーソルキャリア株式会社が運営しています。dodaエージェントは非公開求人を含む10万件以上の求人情報を有しており、その中から専門スタッフが求職者にあった案件を探してくれます。
自分に合う仕事を客観的に探してキャリアの選択肢を広げたいといったケースにも対応してくれます。同じく履歴書・職務経歴書の書き方についてもサポートしてくれます。私は他のエージェントと並行して活用しましたので、十分な情報から取捨選択することができました。
・マイナビエージェント
マイナビエージェントが選ばれる4つの優位性◎業界・職種別の専任コンサルタントがあなたをサポート
◎他社にはないマイナビエージェント独占求人も多数
◎重点的な面接対策により、他社とは「面接突破力」が違う
◎年収UP交渉もお任せ。業界35年の歴史だから実績が違う
マイナビエージェントは経験の浅い20代〜30代の転職に強い転職エージェントです。運営は大手の株式会社マイナビですので安心感もあります。
20代に信頼されている転職エージェントNo.1の実績に加え、マイナビグループが誇る豊富な求人情報が大きな強みと言えます。各業界に精通した専任のアドバイザーが転職活動をサポートしてくれるので若手サラリーマンは登録する価値ありです。
・パソナキャリア
パソアキャリアは人材会社大手のパソナが運営する転職サービスで手厚いサポート・フォローに定評があります。業界最大手らしく16,000社以上と取引実績があるのが強みで、求人数も充実しています。
希望年収に関係なく丁寧にサポートしてくれますので、若手の転職希望者や初めて転職する場合に特におすすめです。
一方で年収700万円以上の非公開求人を扱うハイクラス向けサービスなど、サービス内容も多岐にわたりますので、幅広い求職者に対応しているエージェントと言えます。
以上、おすすめの転職サイト&エージェントでした。
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