コロナ禍以降、各企業で在宅勤務(リモートワーク)が拡大しています。
総務省の調査によると、緊急事態宣言の際は全国で56.4%の企業が在宅勤務を実施していました。
一時期コロナが落ち着いた際は在宅勤務の割合は減少していますが、既に半分以上の企業が在宅勤務を行っているわけです。
在宅勤務を経験した方は分かると思いますが、なにより通勤のストレスから解放されることは感動すら覚えますよね。

しかし反対に言えば、半分の企業がコロナ禍でさえ毎日出勤していたことになります。
もちろん業務の都合上、オフィスや現場に行く必要がある業種もたくさんあるでしょう。
ただ、中には規律として出社を前提としている企業も存在します。
もし在籍している会社が在宅勤務を取り入れない方針の場合は、在宅勤務を推奨している会社に転職するという方法もあります。
そこで今回は、在宅勤務を取り入れている転職先を探すのにおすすめの転職サイトをご紹介します。
実際の在宅勤務の形態

一口に在宅勤務と言っても、その実態は様々です。
週に1日だけ在宅勤務可能、という場合から週に5日、つまりフルリモートという場合まで会社によって方針が違います。
そのため、募集要項に「在宅勤務可」という記載があっても、実際は週1日と言う場合もあれば、基本的に全く出社する必要がない、というケースもあるわけです。

また、営業の場合は「直行直帰可能」ということで、オフィスに出勤する必要はないものの、顧客訪問が発生する場合もあります。
現状では、フルリモート可能と言う場合は、ITエンジニア系の職種の多い傾向があります。
営業の場合は、週に2~3日の出社を義務とし、顧客訪問の際は直行直帰可能、と言うケースが多くなっています。
在宅勤務におすすめの転職サイト
それではここから実際に在宅勤務可の転職先を探すのに最適な転職サイトをご紹介します。
2-1. Reworker
フルリモート求人特化型転職支援サイト【ReWorks(リワークス)】

Reworkerは、リモートワークをはじめ、時短勤務、副業可、フリーランスなど新しい働き方の求人だけを紹介する転職サイトです。
掲載されている求人のほぼ全てが、そもそもリモートワーク前提の求人案件となっているため、リモートワーク可能な会社に転職したい場合は最適なサイトと言えます。
もちろん正社員の求人もあります。
ちなみにReworkerを運営している「株式会社キャスター」は、すべての社員がリモートワークで働いています。
デメリットとしては、リモートワークに特化している分、掲載されている求人数は大手サイトに比べると少なくなっています。
それでも「リモートワーク可」で「正社員」の条件で検索すると、2022年1月時点で201件の求人が掲載されています。
- 全体で286件(全てリモートワーク可能)
- 正社員で検索すると201件
- 営業に絞ると55件
職種も営業、マーケティング、人事総務、エンジニアなど様々な案件があります。
掲載されている案件の詳細を確認すると、たしかに勤務条件に「原則リモート」と言った記載がありました。
サイトからすぐに求人検索もできますが、無料登録するとスカウトメールが届くようになるサービスもあります。
まずは無料登録しておいて、スカウトメールを受け取りながら希望の転職先を探す方法がおすすめです。
2-2. リクナビNEXT
リクナビNEXT

言わずと知れた最大手の転職サイト「リクナビNEXT」です。
在宅勤務に特化しているわけではありませんが、とにかく掲載数が多いため「在宅勤務可」の求人も多数掲載されています。
実際に2022年1月現在の全求人掲載数は53,573件となっています。
この中から在宅勤務に絞って検索をしてみます。
まず、条件検索の中の「勤務地の特徴」の中に「在宅勤務OK」という項目がありますのでチェックします。
そこで表示されるのは1168件となります。

1168件すべての求人を確認するのも大変ですので、ここからさらに「完全週休2日制」「土日休み」「年間休日120日以上」の条件を追加します。
そうすると847件まで絞れます。
そこからさらに職種を「営業」に絞ると219件が表示されます。
実際に表示された会社の募集要項を確認すると確かに「在宅勤務可」との表示があります。
その他の検索条件をご紹介します。
■職種の選択項目
リクナビNEXTでは、職種の検索項目に以下の種類があり、各項目の中でさらに選択肢ありが表示されます。
- 営業
- 事務・管理
- 企画・マーケティング・経営・管理職
- サービス・販売・外食
- Web・インターネット・ゲーム
- クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)
- 専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)
- ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)
- エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)
- 素材・化学・食品・医薬品技術職
- 建築・土木技術職
- 技能工・設備・交通・運輸
- 医療・福祉・介護
- 教育・保育・公務員・農林水産・その他
その他、「働き方」という検索条件設定で以下の選択肢があります。
こちらも各項目の中でさらに選択肢があります。
- 休暇の特徴
- 勤務時間の特徴
- 賃金の特徴
- 勤務地の特徴
- 福利厚生の特徴
- 働き方の特徴
- 企業の特徴
- 募集の特徴
- 選考の特徴
- 従業員の特徴
- 語学の特徴
また、特集の中で以下のように「在宅勤務制度の転職特集」という項目もあります。

ここをクリックした段階で582件の求人が表示されます。
そこからさらに上記でご紹介したような「職種」といった条件で絞込検索ができるようになっています。
リクナビNEXTは、採用する側の企業が最初に検討するサイトでもあります。
そのため、転職を考えている場合は最初に登録しておくべきサイトの1つと言えます。
リクナビNEXTの在宅勤務可の求人件数は以下のようになっています。
- サイト全体で53,573件
- 「在宅勤務OK」で検索すると1168件
- 「完全週休二日制」「土日休み」「年間休日120日以上」で絞ると847件
- 職種を営業に絞ると219件
2-3. DODA
doda

DODAも同じく言わずと知れた大手転職サイトです。
こちらも在宅勤務に特化しているわけではありませんが、やはり全体の掲載件数が多く2022年1月現在の全掲載求人数は117,524件となっています。
11万件と言うのはさすがに多すぎますので、その中から「正社員」という条件で抽出すると全体の件数は15,691件となります。
そこから検索条件の中の「はたらきかたから探す」という項目のトップにある「在宅勤務」で抽出することができます。

この「在宅勤務」をクリックすると42,433件、さらに「正社員」にチェックを入れると、41,231件の求人が表示されます。
その中で営業職にチェックを入れると一気に6,673件まで絞られます。

やはり在宅勤務は、ITエンジニア系の職種が多いことがわかりますね。
ここからさらに「完全週休2日制」、「年間休日120日以上」にチェックを入れると5542件となります。
これでもまだまだ多いですね。

そこで、試しに「固定給25万円以上」にチェックを入れると3807件、さらに「固定給35万円以上」にチェックを入れると1126件まで絞られます。
さらに試しに「フレックス勤務」にチェックを入れると545件まで絞られます。

DODAではこのように「在宅勤務可」という全体条件を設定したうえで、ここからさらに「業種」を選択することができます。
業種の種類は次のように細かく分かれていますので、自分の経験に合わせて在宅勤務可能な転職先を探すことができるようになっています。
- IT・通信業界 (661)
- インターネット・広告・メディア業界 (333)
- メーカー(機械・電気)業界 (402)
- メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)業界 (105)
- 商社業界 (50)
- 医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス (134)
- 金融業界 (112)
- 建設・プラント・不動産業界 (118)
- コンサルティング・リサーチ業界・専門事務所・監査法人・税理士法人 (249)
- 人材サービス・アウトソーシング業界・コールセンター (69)
- 小売業界 (14)
- 外食産業・飲食業界 (1)
- 運輸・物流業界 (11)
- エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)業界 (13)
- 旅行・宿泊・レジャー業界 (5)
- 警備・清掃業界 (0)
- 理容・美容・エステ業界 (0)
- 教育業界 (5)
- 農林水産・鉱業 (0)
- 公社・官公庁・学校・研究施設 (0)
- 冠婚葬祭業界 (1)
- その他 (16)
試しに一番上のIT業界を指定し、検索語の求人一覧のトップに出てきた企業の詳細を確認すると募集要項の中の「勤務地」の欄に以下の記載ありました。
※在宅勤務・リモートワーク可能
チームごとに決めた出社日以外の日についてリモートワークが可能です
在宅勤務可の求人件数は以下のようになっています。
- サイト全体で117,524件
- そのうち正社員求人が15,691件
- そのうち営業職で絞ると6,673件
- さらに「完全週休二日制」「年間休日数120日以上」で絞ると5542件
- そこから「固定給35万円以上」で1126件
- まだ多いのでさらに「フレックス」で絞ると545件
2-4. エン転職

エン転職でも同じように「在宅勤務・フレックスなど!ワークスタイルが柔軟な仕事特集」という特集があります。

ここをクリックすると921件の求人が表示されます。
そこから正社員に絞ると821件、さらに完全週休二日制にチェックを入れると627件まで絞られます。
表示された検索結果を見てみると、確かに「リモートワーク可」との記載があります。

エン転職の場合、「年間休日120日以上」や「土日休み」といった検索条件がないため、ここから職種と業種を絞っていくことになります。
「職種」の選択肢は以下のような項目があります。
- 営業系
- 企画・事務・マーケティング・管理系
- 販売・サービス系(ファッション、フード、小売)
- 専門サービス系(医療、福祉、教育、その他)
- 専門職系(コンサルタント、金融、不動産)
- クリエイティブ系
- エンジニア系(IT・Web・ゲーム・通信)
- 技術系(電気、電子、機械)
- 技術系(建築、土木)
- 技術系(医薬、化学、素材、食品)
- 施設・設備管理、技能工、運輸・物流系
- 公務員、団体職員、その他
そして「業種」の選択肢は以下のような項目があります。
- IT・通信・インターネット
- 運輸・交通・物流・倉庫(247件)
- 海運・鉄道・空輸・陸運(67件)
- 物流・倉庫(180件)
- メーカー(機械・電気・電子)
- メーカー(素材・食品・医薬品他)
- 商社
- サービス
- 流通・小売
- マスコミ・広告・デザイン
- 金融・保険
- コンサルティング
- 不動産・建設・設備
- 運輸・交通・物流・倉庫
- その他
特色のある転職サイトはこちらの記事をどうぞ

以上、在宅勤務可能な転職先を探す際に便利なサイトをご紹介しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で柔軟な働き方が拡大し、結果として「働き方改革」の一部が推進されました。
この流れはコロナ禍が収束しても止まることはないでしょう。
つまりこれからますます働き方が多様化していくわけです。
ワークライフバランスは人生にも大きな影響がありますので、自分に合った会社・働き方を見つけたいですね。
コメント