4月は新入社員をはじめ、異動などで新しい環境に入る会社員が多い季節です。
そして毎年GWの連休が明けて5月くらいになると「最近の若いもんは、、、」という先輩方の声が聞こえてくるわけですが、これはいつの時代でも同じことです。
古くは「新人類」という呼び方に始まって、〇〇世代などと括られて先輩社員たちのネタになることも多い若手社員ですが、一方でいつの時代にも優秀な新人というものがいるものです。
いわゆる「地頭」がいいというケースですね。
どんな職場でも「一目置かれる存在」になると仕事を任される量も増えますので、さらに成長が早まるという好循環が生まれるものです。
そこで今日は若手社員向けに「できる社員」になるためのちょっとしたコツをご紹介します。
仕事ができる人の思考術
まずはどんな仕事を進めるうえでもまず押さえておきたいポイントです。
・結論から
1つ目は「結論から話せ」というものです。基本中の基本ですね。
そもそも日本語の構造上、まず背景や状況説明があって結論が来る、という順番になっているのですが、仕事をする上では最初に結論を言う、というのが鉄則です。
特に上司やクライアントへの報告はとにかく最初に結論を伝え、その後に補足の説明を行うようにしましょう。プレゼンでも会議の発言でもそうですね。
特に前置きをダラダラと話す人が本当にたくさんいますが、特に最近はオンラインでの会議が多くなっており時間が限られることがありますので、できるだけ前置きは省いて最初に結論(もしくは「言いたいこと」)を伝えるようにしましょう。
・全体から
2つ目は「全体を俯瞰する」というものです。
これも、何かの作業に着手する際や問題が起こった際のトラブル対応など、あらゆる場面で通用する考え方です。
特に経験が少ないうちはどうしても目の前の現象を見て対応してしまいがちですが、その先の行きつくところ、目指すべき状況をしっかりと把握し、そこを踏まえて全体を俯瞰することで、着手する順番や方法が変わってくることもあります。
先輩や上司に何か頼まれた際もそのことを意識し、「この作業の目的は何か」を確認するようにしましょう。
逆に言うと、人にものを依頼する場合は、そのゴールも一緒に伝えるということが大事になります。
・本質を考える
3つ目は「本質を考える」ということです。
実際の業務で起こる問題は、往々にして多くの担当者や部署が絡むものです。
そのような場合、部署間で利害が対立したり、さらにクライアントが絡んで対応方法が複雑になるケースが多々あります。
そのような場合は、まず最初に発生している問題の本質を捉えることを心がけましょう。
そのためには、起こっていること対して「なぜそうなっているのか?」という質問を繰り返すと自然と原因にたどり着きます。
そのうえで問題解決にあたるわけですが、その際もできるだけ本質から離れないように、できるだけシンプルに対応するのが得策です。
仕事ができる人の口癖
・「そもそも」
次に紹介するのは、頭のいい人が自然と使っている口癖です。
会議などで発言する際に意識して使うと、場をまとめたり流れを変えることができます。
まずは「そもそも~」というセリフです。
これは先ほどの「本質を考える」際にも非常に役にたつ思考法で、「そもそもこの施策の目的は~~」、「そもそもクレームの原因は~~」など、問題の原点に焦点を当てることにつながり、つまり本質を確認することができるようになります。
会議などで全員の意識をその方向に向かわせることもできますので、自然とその後の発言力も高まります。
・「要するに」
「要するに」というのは、情報がうまくまとまっていなかったり、結論が見えにくくなっている際に有効なセリフです。
「要するに」の後に、問題の本質や結論を入れることで場の意識を集中させることができます。
その際に発言した内容が、参加者の相違に近かったり、最も有効な解決策である場合、やはりその後の発言力が高まりますので自然と一目置かれるようになります。
・「なぜそうなの?」⇔「それで何なの?」
「なぜそうなの?」「それで何なの?」というのは、ロジカルシンキング(論理的思考法)の中で使われる有名な言葉です。
「Why So?」「So What?」とも言われますが、相手に結論と根拠をスムーズに理解してもらったり、相手の話を論理だてて結論に導く際に役に立つ手段です。
「So What?」は、現在分かっている情報や根拠から結論を導く際に有効で、「Why So?」は反対に結論からその根拠を導くのに有効です。
この思考法は見よう見まねですぐに応用できるものではありませんので、普段から自分が取り組む業務の中で使いトレーニングするといいでしょう。
・言い訳をしない
最後に非常にシンプルですが実は大きな効果がある内容を紹介します。
「言い訳をしない」、小さい時からよく言われる一般的な言葉ですので誰でも知っていることですが、職場でこれができる人は本当に少ない、反対に実に多くの人が何かしらの言い訳をしてしまうものです。
だからこそ一切言い訳をしない、というのはいい意味で目立ちます。
特に新入社員の場合は、何か言われたら必ず「はい」と最初に言うようにすると相手の印象がよくなります。
言い訳というのは、している方はそれによって気持ちは晴れるかもしれませんが、言われている方の印象は100%よくありません。
実際に言い訳の内容がその通りであったとしてもそれは変わりません。言い訳をすることで得をすることは1つもないのです。
もちろん「説明」をする必要がある場面はありますが、「言い訳」と「説明」は違います。説明をする場合は、その中に言い訳が入らないように注意しましょう。
これは賛否両論あるかもしれませんが、「とにかく黙って、ハイ」というくらいでいいと思います。
自分に非がなくても「すみません」ということで丸く収まるケースもあるものです。
以上、若手サラリーマンに伝えたい仕事術でした。
ベテランになっても初心忘れるべからず、ということでもう一度振り返って光野もいいかもしれません。
併せてできるビジネスマンの読書術もこちらの記事でご覧ください
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