サラリーマンの中でも「何か副業を始めたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
実際に「副業元年」と言われる2018年以降、副業に乗り出す人が増えています。
ただし副業を開始しても、長期にわたり軌道に乗せることは実はかなり難しく、現在でも稼げているサラリーーマンはほんのわずかです。
また、そもそも副業を開始したいけど何から始めていいかわからない、という人もたくさんいます。
そこで今回は、副業を始めたいと考えている人向けに、副業のタイプと抑えておくべきポイントについてご紹介します。
サラリーマンができる副業のタイプ
サラリーマンが副業を始める場合、大きく分けて次の3つのタイプに分類することができます。
- フロー型(時間労働タイプ)
- ストック型(仕組み構築タイプ)
- 投資型
フロー型は、アルバイトに代表されるように決められた時間で自ら労働するタイプの副業です。
具体的には仕事が終わった後に数時間だけ居酒屋でアルバイトをする、土日を使って配送の仕事をする、などの働き方です。
決められた時間働く必要がありますが、確実に収入を得ることはできます。
自分で考えるのは苦手だし、とにかく確実に収入を得たい、という場合や、本業を離れて自分の好きな仕事をしたい、という場合は構いませんが、純粋に収入を増やすことを目的とする場合はおすすめできる方法ではありません。
なぜなら本業以外で自分の時間を切り売りするため収入が限定的で、本来趣味や学び、余暇に充てる時間を削り、さらに体力を消耗してしまうからです。
それに対して、最初にお金を得る仕組みを構築し、その後継続的に収入を得るタイプがストック型です。
ストック型の場合は一度仕組みを構築すれば、24時間364日自動的に収入が発生するため、副業としても理想的なタイプとなります。
ストック型の具体的な例としては、コンテンツ販売やブログのアフィリエイト、不動産の運用などがあります。
サラリーマンの副業タイプとしてもう1つ挙げられるのは投資型です。
投資型の具体例は、国内外の株式、投資信託、債券、FX、仮想通貨などがあります。
投資型の大きなメリットは、うまくいけば自分は労働せずに大きなリターンを得ることができることですが、当然同じだけのリスクが伴います。
そのリスク度合いは投資商品によって大きく異なってきますので、自分の許容範囲にあわせて他の副業と併用するのがおすすめです。
この3つのタイプの中で、サラリーマンに最もおすすめなのは、むしろサラリーマンが目指すべきはストック型の副業です。
そこでストック型についてさらに詳しくご紹介します。
ストック型ビジネスとは
一般的な「ストック型ビジネス」とは、ソフトウェアやインフラサービスなど、定額制のコンテンツやサービスを継続的に利用してもらうことで、積み上げ式に収入が発生するビジネスモデルのことです。
例えば、電気やガスなどの生活インフラサービスもストック型のビジネスで、1つのサービスの契約者が増えれば増えるほど収入が増加していきます。
また、対面かオンラインを問わず学習塾や習い事、スポーツジムなど月謝や月会費が発生する会員制のビジネスもストック型にあたります。
ストック型ビジネスのメリット
ストックビジネスの最大のメリットは、事業としての安定性です。
一旦顧客を獲得してしまえば、毎月一定の売上が自動的に確保できます。
軌道に乗れば時間とともに顧客が増えていき、売上も安定することで長期的に成長する事業モデルを構築することができます。
ストック型ビジネスは営業面でも効率的です。
顧客の獲得に成功し市場で評価を受けることができれば、何もしなくてもさらに顧客が集まるという好循環を生むため、新規顧客の獲得に営業リソースを費やす割合を大きく下げることができるのです。
またストック型ビジネスは、顧客にとっては必要なサービスを利用しているため不況の影響を受けにくい、という特徴もあります。
特にコロナ禍で世の中の生活様式が大きく変わったこと受け、SAASと呼ばれるクラウド型のストックビジネスに注目が集まっています。
ストック型ビジネスのデメリット
一方でストック型ビジネスにもデメリットがあります。
まず挙げられるのは、収益化に時間がかかる、という点です。
フロー型ビジネスの場合は、労働やサービスを提供した直後に収益が発生します。
それに対してストック型ビジネスは、最初に仕組みを構築するための時間が必要になります。
また、魅力ある仕組みを構築するために開発費用が膨らんだり、予期していた評価が得られない、などサービスが顧客に受け入れられるかどうか不確実であるというリスクが伴います。
また、魅力のあるサービスを提供し続けるためには、安定稼働はもちろん、新機能を追加するなど競争優位性を維持する努力が欠かせません。
そのようなメンテナンスにはコストがかかるため、常に市場の動向を正確に把握していくことが必要となります。
サラリーマンが目指すべきストック型副業とは
ストック型ビジネスのメリットデメリットを紹介しましたが、個人でストック型ビジネスを構築できるの?という疑問が湧くと思います。
回答としては「できる」ということになりますが、さらにサラリーマンの副業の場合はさらに「不労所得」を目指すことをおすすめします。
不労所得というと悪いイメージを持つ人もいるかもしれませんが決してそんなことはありません。
むしろ、企業のように大掛かりな仕組みを構築することができない個人の副業の場合は、web上のサービスに限定し不労所得の仕組みを構築するべきです。
それを可能にしているのが、TwitterやFacebook、YouTubeなどのSNSやブログサービス、ネットショップなどの巨大プラットフォームです。
既に世界中で多くのユーザーを抱えているプラットフォームを活用することで、世界中とまでは行かなくても日本国内のすべてのユーザーにアプローチすることができるわけです。
それが巨大プラットフォーマーの狙いでもあるわけですが。
資金力のない個人でもこのようなプラットフォームを活用することで、不労所得を実現することができるのです。
ストック型副業を始めるための心構え
プラットフォームを利用すれば、サラリーマンでもストック型副業をすることができるとお伝えしましたが、いくつか抑えておくべきポイントがあります。
売れる仕組みを構築することは簡単ではありませんが、最初にポイントを知っておくことで成功する確率を上げることができます。
・長期視点で考える
これまでお伝えしたように、ストック型副業は収益を得るまでに時間がかかります。
そのため労力に見合った対価を得ることができず、せっかく構築した仕組みを途中で止めてしまうケースがたくさんあります。
ある一定のラインを超えれば収益が発生するのに、途中で挫折してしまう人がほとんどなのです。
そのため、最初から「その前提」で始めれば、途中でくじけてしまう確率もぐっと減らすことができます。
・収益が発生する保証はない
この点も同じくサラリーマンにとってはなかなかハードルが高いポイントとなります。
稼ぎたくてやっているのに、時間と労力はかかるけどお金にならない、という状態が長く続き、しかもその先に収益が発生するかどうかの保証はありません。
これを必ず解決する具体的な方法は存在しません。
ただ、時間がかかることを前提で始めて、さらにそれを継続し続けることで成功の確率は大幅に上がります。
また、継続していく中で失敗も経験することで自分のスキルが上がり、成功する確率が上がるケースもたくさんあります。
この事実を意識しておくことが大事なのです。
・自分の成長を意識する
収益を得るまでに時間がかかる、さらに必ず収益が発生する保証はない、それなのにどうしてやるの?という疑問もあると思います。
その答えの1つが「自分の成長」です。
他人からお金をいただくに値するサービスを作り出す過程で、サラリーマンとして多くのことを学ぶことができます。
本業と直接関連はなくても、むしろ関連のない分野の知識や経験を積むことで、ビジネスマンとしての幅が広がり、結果として本業にも大きなプラスになります。
サラリーマンの場合は、本業あっての副業です。
収益の発生しない時間の労力は自分への投資と言えます。
そのため楽しみながら取り組むくらいの気持ちを持つと無理なく続けることができます。
ストック型の副業の具体例
それでは実際に、サラリーマンができるストック型副業にはどのようなものがあるかご紹介します。
私「とあるサラリーマン」の感覚で難易度が低い順に記載しますが、ほとんどがweb上で展開する副業となり、うまくいけば不労所得になるものです。
- ブログ運営によるアフィリエイト収入
- noteやブログでコンテンツを販売
- 個人代理店としてストック型商品を販売
- YouTubeでの情報発信による広告収入
この中で特におススメしたいのがブログの運営です。
ブログの運営は収益化までに1年以上要することもありますが、誰でも始めることができて、何よりもリスクがほとんどない点がメリットです。
ブログを立ち上げ運営していく中でたくさんの知識を学ぶことができます。
また、記事を外注したり、既に作られているブログを購入して運営するなど、奥の深い世界でもあります。
ブログの運営についてはこちらの記事でも紹介しているので是非ご覧ください。
以上、ストック型副業についてご紹介しました。
サラリーマンがストック型副業に取り組むうえで大事なことは、継続すること、そしてその前の段階「はじめの一歩を踏み出すこと」です。
失敗しても損害は限られていますので、まずは行動あるのみ!です。
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