2021年も仮想通貨バブルが続いていますね。
「ビットコインの価格が600万円を突破した」、といったニュースを見て「自分も始めたいけどいまさら遅いのでは?」などとあれこれ考えている人も多いのではないでしょうか。
2020年から右肩上がりだったビットコインが2021年5月に一時急落したものの、その後急落前の価格水準まで回復し、年末にかけてさらに上昇する期待が集まっています。
このブログではサラリーマンがコツコツと節約に勤しみ、堅実に投資を継続し、副業でプラスαの資産を増やすことをモットーとしていますので、仮想通貨など投機色の強いネタは基本的にはお勧めしていません。
が、実は私も仮想通貨を運用しているので今日はその一部をご紹介します。
仮想通貨を初めてまだ1年程度なので専門的なことは言えませんが、仮想通貨に関して結論からいうと「仮想通貨は余裕資金で遊ぼう」ということです。
実際私は投資ポートフォリオのほんの一部としてビットコインとイーサリアムを同額で、そして遊びとしてその他のアルトコイン数種類を小額ずつ保有していますが、世の中の最新の技術や動向を知るきっかけとなっており、なによりチャートの動きをかなり楽しんでいます。
仮想通貨のベースとなる「ブロックチェーン」についてはこちらの記事をどうぞ
仮想通貨に関しては専門家の間でも様々な意見があり、否定派の主な見解は「わからないものには手を出すな」というものです。正論ですね、至極まっとうな意見です。
ただ、それでシャッターを降ろしてしまうにはちょっともったいない気もします。
実際に世界中で活発に取引が行われており、その管理システムにおいてはまさに日進月歩で技術開発が進んでいるわけですから。
そこで発想を変えて、「投資」ではなく「趣味、遊び」だと思って付き合うとまた違った一面が見えてきます。
ではここからはそもそも仮想通貨の基本と取引のための基本知識、そしておすすめの取引所をご紹介します。
そもそも仮想通貨とは?
仮想通貨は簡単に言うと「通貨のような価値を持ったデジタルデータ」のことで、インターネットを通じて不特定多数の間で物品やサービスの対価に使用することが可能です。
仮想通貨の発行や運営については一般的な通貨のように中央銀行などの公的な発行主体や管理者が存在せず、専門の取引所を介して円やドル・ユーロ・人民元などの通貨と交換できるよになっています。
現在仮想通貨の種類は 1,500 種類以上あると言われており、もっとも有名な「ビットコイン」も仮想通貨の1つです。
ちなみにビットコイン以外の仮想通貨を総称して「アルトコイン」と言います。
実際に日本でも仮想通貨の投資・決済に関する法整備が進められています。
例えば2017年4月には「資金決済法」が改正され、仮想通貨に関しても「現金」「クレジットカード」と同様な決済手段として認められました。
そして現在では約20の取引所が、金融庁から正式に「仮想通貨交換業者」としての登録を受けています。
仮想通貨(暗号資産)の特徴
・個人間で直接送金することができる
一般的に日本円や外貨を送金する際には、銀行などの金融機関を介して送金する必要があります。
しかし、暗号資産取引においては個人間での送金が可能です。
直接会ってお金を支払うのと同じように、暗号資産を使えば直接相手に送金することができます。
・手数料が無料、または安い
銀行送金やクレジットカード支払いでは一定の手数料が存在し、少額の送金や売買においては不向きと言えます。
しかし、暗号資産取引においては仲介する組織が存在せず、個人間でのやりとりが可能であるため、殆どの場合無料または低コストで送金や取引が可能です。
・世界共通で利用可能な通貨単位である
通常、日本円を海外で利用するには両替が必要ですが、暗号資産は世界共通の単位を使用します。
現在、暗号資産での支払いが可能なお店も世界中で増えてきています。
仮想通貨(暗号資産)に関して覚えておきたい用語
・マイニング(承認作業)
ビットコインの取引データをネットワーク参加者で共有する取引台帳に記録・取引を承認する作業を「マイニング」、マイニングの実施者を「マイナー」と呼びます。
世界中の企業や個人がマイナーとしてこの承認作業に参加していますが、その理由としてはこのマイニング作業の実施によるネットワークへの貢献に対し、マイナーは新たに発行されるビットコインを報酬として受け取れるからです。
そのようなインセンティブによりビットコインのネットワーク運営が維持され、参加者が安心して取引を続けられるようそのシステムが設計されています。
・半減期
ビットコインがマイニングにより無限に発行され続けるとインフレが起こり、結果としてその価値が低下してしまうため、ビットコインの発行量は2,100万枚と予め上限が決まっています。
加えて、一定量の取引承認が行われるとマイニング報酬、つまりビットコインの新規発行を半減する「半減期」という仕組みが設定されており、これによりその供給スピードについてもコントロールされています。
このビットコインの半減期は約4年に一度のペースに訪れ、ビットコインの価格に大きな影響を与える要素の1つとなっています。直近では2020年5月に半減期を迎えました。
・取引所と販売所
個人が仮想通貨を売買する場として「販売所」と「取引所」があります。
販売所では仮想通貨業者が直接ユーザーに暗号資産を販売しています。
お店で物を買うのと同じで、決められた価格を出せば必ず購入することができますが、「スプレッド」と呼ばれる手数料が高めに設定されています。
一方「取引所」というのは投資家同士が売買注文を使って仮想通貨を取引するもので株取引に似ています。
相場を見ながらどの通貨をいくらで購入したい、という注文を出しその値段で売りたい人がいる場合に取引が成立する形式です。
最初のうちは画面も複雑に見えますが、個人ユーザーは基本的には「取引所」で購入するようにしてください。
利益を得るために参加している取引でその取引業者に手数料を高く払っていては本末転倒です。
販売所のメリットとしては
- すぐに取引が成立する
- 取り扱っている通貨の種類が多い
という点がありますが、まずは手数料を抑えるため取引所で売買する方法を身につけるのが得策です。
通貨の販売種類については取引所により違いがありますが、どの取引所にするか迷う場合は、初心者は一番人気の「コインチェック」を選べばまず間違いありません。
コインチェックでは主要な通貨を取引所で売買することができるのはもちろん、長期積立投資もできるのでお勧めです。
長期積立投資をはじめとする投資の鉄則についてはこちらの記事をご覧ください。
仮想通貨の魅力
繰り返しますがこのブログの結論は「仮想通貨は趣味で楽しむ」です。
宝くじを買う感覚ですね。
ここではその前提で仮想通貨の魅力を紹介します。
・値動きが激しい
価格変動の度合いのことを「ボラティリティー」といって、「ボラティリティが大きい」とか「小さい」という言い方をしますが、当然仮想通貨はボラティリティが大きい商品です。
いわゆる「ボラが大きい」というやつです。ここに本気の資金を投入すると毎日気が気ではないと思いますが、逆に宝くじだと思って購入するとボラがおきければ大きいほどはっきり言って楽しめます。寝て起きたら(評価額上)〇万円儲かっていた!ということもあります。
よく株の値動きに一喜一憂するな、と言われますが反対に一喜一憂して楽しむこともできます。
・24時間動ている
株取引は基本的に取引が行われるのが「前場の10時~12時」と「後場の13時~15時」と決められており、それ以外の時間は板は動いていません。
また、証券所が休みとなる土日と祝日も動いていません。
それに対して仮想通貨は世界中で取引が行われており、24時間稼働している、つまり24時間値動きが発生しています。(通貨によっては一時的に取引が停止されることがあります)
そのため、趣味として割り切ってしまえばいつでも楽しむことができます。
・実際に取引で使える
魅力の3つ目は実際に現実の取引で使えるケースがあり、仮想通貨での決済対象はこれからどんどん増えていくと見込まれていることです。
それが仮想通貨に注目が集まる理由の1つでもあるわけです。
少額で楽しみながら始めた仮想通貨が値上がりして利益が出た場合は、その仮想通貨を使い現実の生活の中で利用することもできるということです。
実際に日本でも以下のサービスで仮想通貨を採用しています。
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
- DMM.com
・小額から購入できる
投資信託や株の場合も小さな費用から始めることができるケースもありますが、仮想通貨も500円程度から購入することが可能です。
日本円で600万円の値を付けたビットコインも「0.1」(600万円の場合60万円)や「0.01」(600万円の場合6万円)、さらに購入単位を刻むなど自分の予算に合わせて購入することが可能です。
そのためわずかな資金でも世界的に注目されている「ビットコイン」を買うことができますので、やはり宝くじと同じように「夢」を買うことができると言えます。
仮想通貨の購入資金の目安は?
それでは「仮想通貨はいくら買えばいいか?」という質問に対して答えるとすれば「宝くじを買ってもいい額で購入する」という回答となります。
投資信託や株と違い、仮想通貨の場合は余裕資金で購入するのが前提ですが、さらに「10分の1になっても気持ちを割り切れる」という範囲の資金で購入するようにしましょう。
仮想通貨(暗号資産)の注意点
ここまで仮想通貨の魅力について紹介してきましたが、当然注意点もあります。
・価格変動が大きい
いまさら言うまでもないことですが、仮想通貨の注意点は「とにかくあっという間になくなる可能性がある」ということです。
これは仮想通貨の魅力でもありますが忘れてはいけない注意点でもあります。
100万円が数日で10万円に、なんてことも十分起こりうることで、過去の値下がり時には実際にそのような経験をした人が多くいるのも事実です。
だからこそ、「購入した宝くじが全然当たらなかった!悔しいけどしょうがない」と割り切れる範囲で購入するようにしましょう。
・国による担保がない
法定通貨のように中央銀行の管理を受けていないビットコイン仮想通貨は、それぞれの国や地域の経済状況の影響を受けにくいというメリットがあります。
その反面、システムの崩壊など仮想通貨の価値を大きく損なう事態が生じても、それぞれの国や地域は価値を保証してくれません。
また、仮想通貨には価値を担保する中央銀行がなく、適正価格の算出が難しいという傾向があります。
そのため、ハッキング被害など外部環境の影響を受けると、価格が大きく変動する傾向にあります。
・取引所の破たんリスクがある
銀行や証券会社、保険会社などの金融機関は、破たんした場合でも利用者を守るための仕組みが国によって整備されている面があります。
しかし、仮想通貨に関しては金融機関が取り扱う商品やサービスに比べると、利用者保護の仕組みが発展の途上にあり、取引所がハッキングなどを受けて破たんした場合でも補償が受けられないことがあります。
・チャージバックできない
クレジットカードにはチャージバックという機能があり、不正な取引や処理から利用者が守られる場合もあります。
しかし仮想通貨は取引が承認されると、その取引を取り消すことができません。
そのため、不正アクセスで暗号資産(仮想通貨)が流出した場合や、間違えて送付してしまった場合でも、補償してくれる仕組みがありません。
仮想通貨にはこのようなリスクがありますので、事前にしっかりと確認してください。
以上、サラリーマンの仮想通貨との付き合い方を紹介しました。
仮想通貨(暗号資産)は「お金」という世界の常識を一気に覆す可能性を持っています。実際の投資は個人の責任であることが前提ですが、ほんの少しの余裕資金を投資することでその歴史的な出来事に関わるのも面白いのではないでしょうか。
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